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女たちの大地
[開発援助]フィールドノート

著者……荒木美奈子 →→著者略歴と主要著訳書
1650円 四六判 220頁 1992年9月発行

第三世界の光と闇が交錯する南部アフリカの乾いた大地。
開発援助の現場ザンビアで著者が見たものとは……。
「南」の開発援助にかかわってきた「北側」のひとりの人間としての内なる声を書き綴る。

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【主要目次】
第1章 女たちの大地
  1. 儀式
    (風が悠々と吹き抜けていく大地/女の子と男の子/村の結婚式/かけぬけていった男たち/娘を連れていって)

  2. ジャカランダの木
    (私の仕事は村落開発/ミスター・バンダ登場/閉鎖されていたカレッジ/オフィスの人間模様)

  3. パワフルな女たち
    (太陽をエネルギーにするミセス・パッシー/女性フェスティバル/ノープロブレムはプロブレム)

  4. 女性組合と男たち
    (正真正銘のムシンビー/結婚が仕事の障害になるようじゃしょうがないよ/村に泊まりこむ/太陽の男マズバ/日々は牛の毛よりたくさんある/男の社交場へのりこむ/男の役割、女の役割)

  5. 識字プログラム(「昔はよかった」/依存体質/多言語・無文字文化と識字)
第2章 かけがえのないあなたの人生
  1. 白い天井を見つめながら(ヒッチハイク/はじめての入院/病床の子どもたち)
  2. 天使の詩(勤勉な日本人/一時帰国/自然治癒力/迷い)
第3章 輝く瞳・濁った目
  1. 変革のためのトレーニング(フレイレとの再会/意識化)
  2. 依存から自立へ(川のコード/課題提起型と銀行型/ミセス・パッシーの告白/教育ってなんなの)
  3. 官僚制と「しかたがない」
    (歌と踊り/「シマナンサ行きをつづけて……」/あたらしい企画/「省の利益だけを考えろ」/縦割り行政という壁)

  4. 演じる女たち(男を、村を巻きこむ)
第4章 満月の虹
  1. 成人式(首長の娘/8人の妻、80人の子どもたち/霧の中の城/沖縄での成人式)
  2. 動きはじめた南部アフリカ
    (紙幣交換/「俺たちはどこへ行くのだろう……」/天安門事件と南部アフリカ/村の生活と国際金融政策)

  3. くちびるにバラの花(ネルソン・マンデラ釈放/情熱の女)
  4. 岩の家ジンバブエへ
    (砂糖きびのかじり方/“ビクトリア”の滝/巨大石群遺跡とセシル・ローズ/独立闘争の闘士/アフリカに祝福あれ/満月の虹)

第5章 援助貴族のはしくれとして
  1. 援助産業に就職するには(アフリカのNGOからの電話/通り過ぎていく人間)
  2. なぜ“援助”なのか
    (もうひとりのミナコ/根無し草/疎外感/援助貴族/ファースト・フレンド/恋に落ちたら)

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