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三峡ダムの表紙画像
三峡ダム
建設の是非をめぐっての論争

編者……戴晴 →→編者略歴と主要著書
訳者……鷲見一夫 →→訳者略歴と主要著書
    胡イテイ →→訳者略歴と主要著書
4800円 ●2刷 A5判 448頁 1996年9月発行

長江本流をせき止める巨大ダム建設をめぐっての中国国内での論争を集大成。
財政、水運、堆砂、治水、発電、住民移転、文化財・環境保全などの問題を徹底論究し、発禁処分となった話題の書。
日本政府・産業界も参加を求められている「万里の長城」以来のメガ国家プロジェクトへの冷静な評価をもたらす大著。

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【主要目次】
1.序文
●三峡ダムと中国政策
●三峡からの「叫び掛け」(中国版への序文)
●短命のダムへの反対
2.中国版の発売禁止の経緯
●中国における「長江 長江」の刊行の経緯
●「長江 長江」の出版以降
●過去四年間(1989〜1993年)の経緯
3.書簡集
●三峡プロジェクトに関するいくつかの問題と提言
●三峡プロジェクトの論証に関する意見と提言
●「三峡プロジェクトに対する反対意見に耳を傾けるべし」
●「三峡プロジェクトに急いで着手し、施工スケジュールを早めようとする陸佑ビの誤った行為を止めさせるよう、全国人民代表大会に提言する」
●三峡プロジェクト建設案に対する意見書
●三峡プロジェクトに関する私見と提言
4.インタビュー
●黄順興とのインタビュー
●「三峡プロジェクトは、21世紀に改めて決めよう」
●「我々は、大変懸念し、心中穏やかではない」
●「異なる意見にも論争の機会が与えられるよう、平等に取り扱われるべきである」
●「三峡プロジェクトの総投資予算は、過小に見積もられている」
●「三峡ダムは、永遠に建設すべきではない」
●「『黄金水道』を断ち切ったら、もう一つの長江を掘り出せるだろうか?」
●「住民移住と土地水没により、生産力が著しく損われるであろう」
●「三峡プロジェクトの洪水防止の便益は限られている」
●「三峡プロジェクトによる生態系環境の破壊は、計り知れないほどの負の遺産を残す」
●「長江の治水・開発は『支流を先に、本流を後に』の原則に基づくべきである」
●「発電のためには、三峡プロジェクトは、合理的な選択ではない」
●「国際世論も、三峡プロジェクトへの着手に反対している」
5.論文
●三峡プロジェクトに関する十大論争点
●三峡プロジェクトにおける移住問題
●巨大ダムは、ダモクレスの頭上の剣である
●ダムの寿命後の状況と影響について、なぜ論証しないのか
●現在の経済条件と体制下では、三峡プロジェクトを支えられない
●銭正英女史への質問
●三峡プロジェクトの論証には、社会学者と人類学者も参加させられるべきである
●三峡プロジェクトの着手を延期し、その資金を教育のために使うべきである
●中国版へのあとがき
6.資料
●三峡プロジェクトの概史
●三峡プロジェクト建設決議
●三峡プロジェクトの第一期設計に関する幾つかの問題状況
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