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ジョーゼフ・キャンベルが言うには、愛ある結婚は冒険である

【書評再録】


●毎日新聞評(1997年6月22日)=全体の印象を一言で言うなら、神話学の入門書というよりは、老賢人が衆生に語り聞かせる知恵の書。もちろんマイケル・トムズとの対談で語られているのはキャンベル神話学の解説なのだけれど、全部読み終わると解説というよりはメッセージだと感じられる。翻訳者がこの本は「わたしのバイブルだった」と言っているのもうなずける。

●新潟日報、京都新聞ほか評(1997年7月20日)=12年間にわたるラジオでの対話を集めた、わかりやすいキャンベル入門書である。

●東京新聞、中日新聞評(1997年6月22日)=1975年から12年間、総計14時間に及ぶラジオ・インタビューを縮約したこの対談集には、比較神話学者ジョーゼフ・キャンベルの学識と知恵が充満している。
現代人のほとんどは社会の「べし・べからず集」だけに従って生きている。ある意味でそれがもっとも楽なのだが、冒険のない人生には清新な生命力もない。そういう「荒れ地」を離れて、自己探求の旅に出るのは不安だ。しかし、「危険な道をたどっていくガッツがあれば、人生は先の先まで開き続ける」とキャンベルは言う。それがこの本の中心的なメッセージである。
キャンベルの助言を実行するだけでも、なにか貴重な発見がありそうだ。

●週刊朝日評(1997年6月20日)=神話学が世界的ブームだ。なかでも、今は亡き米国の比較神話学者・キャンベルほど、その魅力を現代によみがえらせた功労者はいないだろう。本書は、全米ラジオ放送で12年間にわたる彼の対話をまとめたもの。心理学や宗教、哲学、文化人類学に深い造詣のあった「知の巨人」の思想の神髄にふれられる。
仕事の選択法から、人類愛を教える教育の重要性、家族問題、政治まで、心の琴線にふれる至言が詰まっている。

●読書人評(1997年8月8日)=『千の顔をもつ英雄』をはじめ多くの著書で著名なアメリカの神話学者ジョーゼフ・キャンベルの対談集である。晩年のキャンベルが神話について、宗教について、そして人生について縦横に語ったもので、いわば彼の神話学の応用篇である。

●中外日報評(1997年9月23日)=故ジョーゼフ・キャンベル氏は比較神話学の第一人者である。著者がメディアに出演し、神話世界と現代の抱える諸々の問題を結び付けて論じたものを集めたのが本書である。
宗教不信と宗教への憧憬が綯い交ぜになった今日を歩むために、またそうした若者に道を指し示すための必読の書ではないだろうか。

●出版ニュース評(1997年7月中旬号)=「神話学の巨人」と呼ばれた比較神話学の第一人者ジョーゼフ・キャンベルのラジオ放送の対話集。神話と心理学を結びつけたメッセージが印象深い。
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