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動揺病 ヒトはなぜ空間の奴隷になるのか 【書評再録】 | |||
●日刊ゲンダイ評(1997年9月27日)=動揺病とは、あの車酔いや船酔い、宇宙酔いなど乗り物酔いのことだ。人間だけでなく、ほ乳類全般、魚類もかかるという。発症は、頭の中で周囲の空間をどのように認識しているか、その認識が姿勢の維持や動作を行ううえでどの程度支障になっているかに左右される、きわめてメンタルな現象だという。身近に経験される症状だが、まだよく分かっていないらしい。専門的なテーマだが、自然科学入門書としても熟読をすすめたい楽しい本だ。
●医道の日本評(1997年10月号)=耳鼻咽喉科専門医の著者は、長年にわたる平衡の研究・実験を重ねてついに動揺病をめぐる謎の正体を解明した。身体の平衡を維持する原理を知りたい方に。 | |||
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