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鳥類生態学入門 観察と研究のしかた 【書評再録】 | |||
●WWF JAPAN(世界自然保護基金)評(2001年11月号No.284)=本書は鳥類の「観察法」について広く取り扱っている。特筆すべきは、鳥類の調べたい行動に適した観察法を、適している理由と共に述べ、更には、使用する道具やその使い方、利点、欠点までを、図入りで詳しく解説してあることだ。また、本文中の所々に表やグラフを用いた実験結果が記載されており、実際に観察をすすめる上でも参考になるだろう。
専門性が高い印象を受けるが、読み進むうち興味深い内容に引き込まれていく。一冊で十分に鳥類の観察と研究の仕方についての知識を得ることができるだろう。 ●サイアス評(1997年7月18日号)=この本は高度な観察・分析の手引書であるとともに、多少とも経験をつんだマニア向けの参考書にもなろう。「たかが脚輪の色」が行動に及ぼす影響や、ツルも足を縮めて飛ぶことがあるなど、意外性に満ちた注意事項から始まり、遺伝子の大量コピー技術を使ったDNA多型分析による個体群構造の研究など先端的な分野までカバーしている。 ●バーダー評(1997年9月号)=鳥類の生態の調査方法について解説した本。基礎編と応用編から成り、章ごとに別の著者が執筆している。 具体的な手法や方法論について述べられており、一般のバーダーにも参考になることだろう。 | |||
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