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鳥類生態学入門
観察と研究のしかた

編著者……山岸哲 →→編著者略歴と主要著訳書
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2500円 ●2刷
A5判 196頁 1997年4月発行

第一線の研究者12名が執筆を担当。
鳥類生態学の最新の成果をふまえ、基礎編では鳥類の行動・食物・繁殖生活・種内社会・個体数・音声の調べ方を解説。
応用編では「種子散布に見る植物との共生」「DNA多型分析の生態学への応用」ほか、大学院生や鳥の調査に携わる方々に役立つ内容を収録した。

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【主要目次】
第1部《基礎編》
  1. 鳥類の行動の調べ方(見ること/記録すること/何を見るか/分析すること)
  2. 鳥類の食物の調べ方
    (直接観察法/ビデオ記録法/頸輪法/胃内容剖検法/糞分析法/ペリット分析法/炭素・窒素安定同位体比解析法)

  3. 鳥類の繁殖生活の調べ方
    (繁殖行動の観察テクニック/巣の見つけ方/各繁殖ステージの観察内容と調べ方)

  4. 鳥類の種内社会の調べ方
    (予備観察と準備/捕獲法/個体識別法/直接観察法と間接観察法/行動圏の観察法/順位の観察法/野外実験)

  5. 鳥類の個体数の調べ方
    (さまざまのセンサス目的/なわばり記図法/定点観察法/メッシュ法/ラインセンサス法/プロットセンサス法/多さの比較)

  6. 鳥類の音声の調べ方
    (観察/音声の分類法/音声の記載法/音声の録音法/音声の分析法/物理的構造の解析/行動の脈絡の解析/録音再生実験)

第2部《応用編》
  1. 研究計画法と統計検定
    (研究の進め方/研究計画/記述統計/統計的検定/2つのグループの比率の比較/マン・ホィットニー(Mann-Whitney)のU検定/相関関係/どのくらいのサンプル数が必要か?)

  2. 鳥類の種間社会
    (種間社会の調査とは/種間社会の構造/構成種個体間の相互作用/構成種個体の行動)

  3. 種子散布にみる植物との共生
    (植物の種子はどのように広がるのか/鳥が運ぶとどうなるのか/植物はどうやって鳥を呼ぶのか/鳥はどのように食べて運んでいるのか/乾いた果実/食べ残し型散布/付着型散布)

  4. ホルモンと繁殖活動
    (内分泌活動と血中ホルモン濃度/ホルモンの測定/測定できるホルモン/血中ホルモン濃度の季節変動/血液試料/糞の利用/糞の採取とホルモンの抽出/そのほかの方法)

  5. DNA多型分析の生態学への応用
    (サンプルの保存とDNAの抽出/DNA多型/サザンブロット法によるDNA多型の検出/PCR法によるDNA多型の検出/マルチローカス法からのデータの分析/シングルローカス法からのデータの分析/性判定への応用)

  6. 鳥類と人の共生を目指して
    (豊かな湿地環境の指標鳥、ガン/ガン類と農業との共生を目指して/今後の課題)

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