| カレン・バッカー[著] 和田佐規子[訳] 予価2,800円+税 四六判上製 336頁予定 2024年12月刊行予定 ISBN:978-4-8067-1674-7 1,000キロ先まで届くクジラの歌、 対ミツバチ警戒音を持つゾウ、 孵化する前から親子で呼び交わすカメ、 人間の産業活動が発する音で傷つくタコや海草…… ヒトには聴こえない音を聴き取り、意味を解析する研究が進んでいる。 その結果、動物の交流における音声の役割に加え、 聴覚器官を持たない植物やサンゴまでもが音を頼りに活動していることがわかってきた。 デジタル音響技術が明らかにした動植物の知られざる生態から、 人間の経済活動が発する音に影響される陸上・海中の生態系まで、 生命が奏でる音の多様性と未来を描く。 【原著書評】 動物の生態学、科学の実践の物語、未来主義、 そしてこの分野自体と同じくらい学際的な先住民の知識が見事に融合されている。 ――サイエンス誌 デジタル技術は、人類の聴覚を拡張することで、 私たちが「世界中や生命の樹の向こう側にある新しい音の風景」に出会うことを可能にする。 ――ネイチャー誌 |