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帝国海軍士官になった日系二世

著者……立花讓 →→著者略歴と主要著訳書
2400円 四六判 308頁 1994年8月発行

太平洋戦争で、日系二世はむずかしい立場に追い込まれた。
米国にあってはその忠誠心が問われ、日本では戦争への協力を強制され、その結果、多くの尊い生命が失われた。
米国国籍をもつ山田重夫は、慶応大学に留学中、招集を受け、心ならずも帝国海軍士官になる。そして戦争末期、戦艦「大和」最後の神風攻撃に参加し、ともに沈没した巡洋艦「矢矧」から奇跡的に生還した。
戦後、彼は米国籍を失い、日本人として航空業界で活躍する……
この物語は、一人の二世の数奇な生涯の記録である。

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【主要目次】
プロローグ カナダ・バンクーバーにて--1992年11月
  第1章 広島湾「矢矧」艦上にて--1945年3月
  第2章 呉にて--1945年4月5日
  第3章 出航前夜
  第4章 破局への旅立ち--1945年4月6日
  第5章 敗北--1945年4月7日
  第6章 アメリカに新天地を求めて--1900年初頭
  第7章 アイダホからロサンゼルスへ--1930年代
  第8章 帰国日系二世受入施設事情
  第9章 太平洋航路「浅間丸」にて--1939年春
  第10章 憧れの日本
  第11章 日本に学ぶ--1940年
  第12章 米国を敵として--1941年
  第13章 学徒動員・海軍へ--1943年
  第14章 久里浜にて--1944年
  第15章 大和田通信隊・そして別れ--1945年
  第16章 生還--1945年4月8日
  第17章 戦いが終わって--1945年8月
  第18章 勝者と敗者--1945年秋・東京
  第19章 日本人として--1946年
  第20章 東京日比谷「草野ビル」--1951年
  第21章 日本の空--1950年代初頭
  第22章 日本の会社に生きる--1954年春
  第23章 シカゴにて--1954年11月
  第24章 故郷--1961年初夏
  第25章 三回目の日本--1971年7月
  第26章 ハワイ・ホノルルにて--1975年4月
  第27章 ニューヨークにて--1975年4月
エピローグ 広島にて--1993年3月
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