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日本の鉄道120年の話

【書評再録】


●旅の手帖評(1994年9月号)=数多くの資料に珍しい図や写真を駆使し描いた必読の鉄道通史。

●コンコース評(1993年8月号)=数々のエピソードや、「日本の鉄道100年の話」出版後20年の歩みを新たに書き加えたもので、なかなか読みごたえのある内容となっている。
あくまで鉄道の歴史に忠実に描かれているが、中でも各章の最後に書かれている“こぼれ話”が秀逸だ。ユーモラスな話も多く、みな当時の事情、世相等をいきいきと伝えるエピソードばかり。それがまたこの本の特徴であり、単なる歴史の教科書的なものに終わらない面白い読み物にしているといえよう。
“列車トイレてんやわんや”“国鉄食堂車の初営業”等、現代に至るまでの豆知識、オモシロ話は盛りだくさん。また、こぼれ話ではないが、新たな鉄道事情や最近技術、今後の可能性が詳しく描かれており、読むものにも期待を抱かせる。図解やグラフ、写真が豊富に用いられている点もなかなか親切。
正確で詳しく、そして面白く……鉄道を知り尽くした沢さんならではの書といえるが、鉄道ファンでなくてもひきつけられることだろう。
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