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日本の鉄道120年の話

著者……沢和哉 →→著者略歴と主要著訳書
2400円 ●2刷 A5判 266頁 1993年7月発行

日曜日のNHKテレビ「クイズ日本人の質問」で、鉄道関係の質問に対する解説もおこなっている鉄道博士の本。
国鉄総裁室修史課で「日本国有鉄道百年史」の編纂・執筆にたずさわった著者による鉄道通史。
めずらしい図面や写真、裏面史を、多数掲載して好評だった旧版に、その後20年間の大きな技術の発達や、最新の情報・話題を追加して解説した、鉄道ファン必見の書。

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【主要目次】
第1章 陸蒸気誕生
  1. 黒船と模型蒸気車
  2. 鉄道敷設をめぐる各国の野望
  3. 鉄道創設をめぐる朝野の反対
  4. 東京-横浜間の鉄道開通
    ●こぼれ話(日本最初の外債/軌間決定のいきさつ/汽車発着時刻に大梵鐘/明治3年12月2日に制定された鉄道マーク「工」の字/鉄道開業式お召馬車の馭者/列車発車合図の変遷/鉄道創業にたいする新聞と雑誌記事/列車トイレてんやわんや/新橋-横浜間創業当時の鉄道/レール、スパイキなど創業当時の軌道材料/慶応元年敷設の鉄道)

第2章 鉄道幹線建設時代
  1. 関西における鉄道建設と鉄道技術の独立
  2. 日本鉄道会社線東京-青森間の開通
  3. 東海道幹線の開通
    ●こぼれ話(板張りから始まった客車座席/日本鉄道会社線郡山-仙台間の開業/蕨駅に咲いた笠松桜/蒸気機関車ヘッドライトのうつりかわり/汽車のほうを遮断した鉄道創業時の踏切設備/お雇い外国人とちょんまげ/明治初年の淀川交通機関と鉄道/新橋鉄道局に始まったわが国の野球/二代目建築師長ボイルの誇り/琵琶湖上日本最初の鉄道連絡船/安倍川橋梁工事に始まった箱枠工法/東京-高崎間の駅馬車)

第3章 官営・私設鉄道の建設をめぐって
  1. 碓氷峠アプト式鉄道の建設
  2. いちじるしい私設鉄道の建設
  3. 鉄道国有化問題おこる
    ●こぼれ話(幌内鉄道の開通/機関車弁慶号誤認事件/甲武鉄道の建設秘話/わが国最初の女子列車給仕の採用/六輪ボギー車の採用/山陽鉄道は職名に車掌を採用/国産蒸気機関車第一号、第二号の製作/小田原-熱海間の鉄道/国鉄最初の女子判任官登用/女子出札掛の登場/世界にめずらしい4フィート6インチゲージ/明治時代のトンネル掘削工事/急行列車に郵便受渡機械の取付け/国鉄食堂車の初営業/画期的な久美式客車照明/武相中央鉄道認可のいきさつ)

第4章 鉄道国有となる
  1. 国際連絡運輸の始まり
  2. 特別急行列車の誕生
  3. 広軌か狭軌かの論争と実地試験
    ●こぼれ話(日本最初のべっぴん駅長/無精者があみ出した片手だき焚火法/明治時代にもあった雑誌「旅」/風波トンネル生き埋め182時間の記録/電報頼信紙のカナ書き遺書/東海道線「芦屋駅」の命名うら話/停車場の赤帽、青帽、白帽/酋長の見た東京停車場/列車乗務員のチップ廃止論争/明治末期から大正はじめ---特急列車御殿場経由の運転)

第5章 第一次世界大戦後の鉄道の発達
  1. 国鉄電車の歴史
  2. 鉄道連絡船の発達
  3. 技術の躍進と超特急つばめ号の運転
  4. 省営自動車の営業開始
  5. 自然とのたたかい---丹那トンネルの貫通
    ●こぼれ話(最初の国産パンタグラフ/乃木大将の愛した院線電車/わが国最初の婦人専用車の誕生/鉄道50年記念祝典/日本最初の蒸気機関車/熱海経由となった箱根別線建設のいきさつ/丹那トンネル埋没8日間の記録/東京-上野間高架鉄道の建設/地下鉄道実現までの先駆者の苦心)

第6章 日華事変、太平洋戦争中の鉄道
  1. 新線建設と戦時設計
  2. 東京-下関間弾丸列車の計画
  3. 関門海底トンネル世紀の貫通
    ●こぼれ話(松代大本営の地下壕は国鉄で掘削/関門トンネルの経路決定までのいきさつ)

第7章 戦後の鉄道建設と新幹線の開業
  1. 施設の復興と輸送の改善
  2. 東海道・山陽両新幹線の開通
  3. 東北・上越新幹線の開業とミニ新幹線
    ●こぼれ話(一等寝台車マイネ40製作秘話/高速度列車の計画は明治39年から)

第8章 海峡連絡鉄道の完成と超高速鉄道の夢
  1. 青函トンネルと瀬戸大橋
  2. 超高速鉄道への夢
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