書誌情報・目次のページへ 書評再録のページへ 読者の声のページへ
私の自然食

【内容紹介】本書「はじめに」より


 私の本業は歌手ですが、何カ月ものあいだ歌の仕事を中断していました。地方巡業もコンサートもショーもすべて取りやめ、ひたすらこの本を書いていたのです。
 なぜだかおわかりですか?
 人間は病を癒し、若返り、これまでとはちがう生き方ができる、しかももっとよい生き方ができることをみなさんに知ってもらいたかったのです。

 わたしたちのからだには自分でもよくわからない「何か」が眠っています。この「何か」をよく理解するにはあらゆることを試みなければなりません。「何か」とはわたしたちの潜在能力であり、わたしたち自身もそれに気づいていません。
 大きな仕事をなしえた人びとはこの潜在能力を活用できた例なのです。
 人生に病気や不幸をもたらす悪習を一掃し、この能力のかけらを利用できればさいわいです。
 健康で長生きするにはさまざまな習慣を身につけなければなりません。そのためにもこの能力を利用しましょう。
 さあ、今日から、未知ではありますが幸福をもたらせてくれるこの「何か」についての法則を学んでいきましょう。これまでとはちがうもうひとつの生き方があると納得すればいいのです。そう確信することこそもっといい生き方の実現につながります。
【内容紹介】本書「訳者あとがき」より

 人生最大の幸福は何といっても健康に恵まれ、喜びを感じながら仕事をすることにあると思います。健康であればいろんな障害を乗り越えて、望みどおりの人生が実現できるからです。
 ところが現代では大気も水も食糧も汚染され、わたしたちのからだは徐々に蝕まれています。多くの人びとがガンになったり、流産や死産の率が高かったり、先天的に異常のある赤ちゃんがたくさん生まれていることなどをみても、生命と環境汚染との因果関係がわかります。
 ストレスにさらされているのは肉体だけではありません。わたしたちの精神も高度のたえざる緊張を強いられています。OA機器の導入によって新しい職業病が発生したり、身分が不安定なパートタイムの労働人口が労働市場の主力となったり、狭い住宅に住むことを余儀なくされたり……。
 わたしたちはもはやホモサピエンスではなくホモテクニクスとなりました。ホモテクニクスとはホモデモンスつまり狂気と裏腹の存在なのです。こんな時代にあって、心身ともに健康であるのは至難の業かもしれません。

 リカ・ザライは本書で、正しい食生活を送り自分自身を愛することによって、からだに備わっている自然治癒力を目覚めさせよう、とくり返し提言しています。
 リカ・ザライは自動車事故で瀕死の重傷を負い、奇跡的に回復した女性です。歌手という人気商売のストレスが原因で狂気の世界をさまよったことのある女性です。幼児を抱えて餓死寸前に追い込まれ、パリの異邦人として底なしの孤独を味わったことのある女性です。そんなリカ・ザライがわたしたちに送るメッセージは傾聴に値すると思います。
トップページへ