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健康をつくる自転車ののりかた バイコロビクスのすべて 【内容紹介】本書「本文」より | |||
自転車が健康にいいとか、サイクリングで体力づくりといったことは、常識のようにいわれていますが、その本当の理由は意外なほど知られていません。
たいていの人は、ペダルを踏んで、足を鍛えるからだと思っているようですが、これは思い違いです。昔から「老化は足から」とか「足腰を鍛える」といった言葉を聞き馴れているので、単純に「足を鍛える」と連想するのでしょう。自転車が健康にいい最大の理由は、足ではなくて循環器系・呼吸器系の機能をよくするからです。 アメリカでは1970年にはいってから自転車の健康効果が脚力を鍛えるのではなくて「成人病の予防」、とくにアメリカ人のいちばん怖がる心筋梗塞の予防に役立つことが知れ渡ったため、自転車ブームが起きて、アメリカは世界一の自転車王国になりました。 どんな運動でも、正しい方法で適当にやれば健康にいい効果を与えてくれます。そのなかで自転車だけがなぜ各国で成人病対策として特別に扱われているのかというと、それなりの理由があります。 1.運動の強さを、自由に加減できる。 2.運動の量を、自由に加減できる。 3.運動がリズミカルで、心臓に無理な負担をかけない。 4.膝に体重の負担がかからないので、膝を痛めない。 5.長時間継続でき、消費カロリーが莫大。 6.風を切って走る気分が爽快で、人的・物的束縛がなく、ストレス解消に役立つ。 7.運動効果を科学的に手軽に評価できる。 8.場所・技術・人数・季節などの制約が非常に少なく、自転車だけあればできる。 こうした特長はほかの運動、とくに競技スポーツやボールを使う種目ではなかなか望めないものです。この特長を積極的に利用した自転車健康法が1975年私が開発した「バイコロビクス」で、「自転車と一緒」という意味の造語です。とくに、1、2、3、5の特長を利用して、自分が手に入れたいと思う「健康目的」にいちばん適した走り方、つまり運動処方を「目的別プログラム」として、たくさん用意してあるのがバイコロビクスの大きな特徴です。 | |||
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