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無農薬でバラ庭を
米ぬかオーガニック12カ月

小竹幸子[著]

2200円+税 A5判並製 159頁(80頁カラー) 2009年11月発行 ISBN978-4-8067-1392-0


バラ革命の本!
15年の蓄積から生まれた、米ぬかによる
簡単・安全・豊かなバラ庭づくりの方法を紹介。
各月の作業を、バラや虫、土など、庭の様子をまじえて具体的に解説します。
著者が庭で育てているオーガニック・ローズ78品種をカラー写真付きで掲載。
「うどんこ病対策レシピ」などコラムも充実。

本文サンプル(クリックするとカラーで見ることができます。)



【目次】


はじめに
私がオーガニック・ローズを育てるわけ

わが家のオーガニック・ローズたち
  私が育てているバラのなかでも、特にオーガニックでも元気に育っているバラを
  庭での用途別・系統別に紹介します。(全78種)


第1章 オーガニック・ローズ12カ月
  オーガニックなバラ庭づくりは、12月の土づくりから始まります。
  ひと月ごとに庭と生き物たちの様子、その月の庭仕事を紹介します。

12月〈まずは土づくりから〉
1月〈「土ごと発酵」スタート〉
2月〈庭が動き出す〉
3月〈春の始まり〉
4月〈生き物たちのドラマ〉
5月〈バラ庭をもつ幸せ〉
6月〈雨はバラを育てる〉
7月〈シュートや枝を充実させる〉
8月〈暑さを味方に土づくり〉
9月〈バラの季節を再び〉
10月〈深まる色合いに〉
11月〈再び春を想うとき〉


第2章 米ぬかパワーを庭にいかす
  気軽に手軽に、「米ぬかオーガニック」でバラを育てるための
  私なりの考えや方法を詳しく解説します。

「米ぬかオーガニック」のすすめ
   お手本は日本の里山〈里山はビオトープ〉
   微生物の世界へようこそ
   気楽にやってみる〈失敗は成功のもと〉

土ごと発酵と米ぬか撒き
   土ごと発酵のシステム
   庭の落ち葉や剪定枝で有機物マルチ
   米ぬか撒きのやり方

発酵米ぬかのつくり方・使い方
   微生物たちのパワーを庭に取りこむために
   土着菌のコロニー「はんぺん」探しの楽しみ
   自然の菌は性格がいろいろ
   市販の微生物資材を利用する
   庭にもいる有用な微生物たち
   発酵米ぬかづくりのコツ
   発酵米ぬかの使い方

発酵米ぬかができたら、発酵肥料をつくろう
   発酵肥料に期待すること
   発酵肥料づくりのコツ
   使い方のコツ
   肥料計算の方法


第3章 オーガニック・ローズを育てるコツ
  無農薬でバラを育てるために大切な、バラ選び、虫対策や
  バラ栽培の基本的なことがらをまとめました。

オーガニックでも育てやすいバラ選び
   オーガニック向きの品種
   選び方のコツ
   弱いけれどどうしても育てたいバラは?

鉢バラの管理
   最初が肝心、通気性のよい土を配合する
   発酵肥料の施し方

自然農薬・虫対策
   ニームオイル〈虫対策・天敵にはあまり影響がない〉
   ニンニク&唐辛子エキス〈キッチンにあるもので〉
   蓬の天恵緑汁〈うどんこ病対策に〉
   「害虫」対策は「手で取る」が基本!
    アブラムシ/カイガラムシ/イモムシ/バラゾウムシ/
    ナメクジ/コガネムシ/テッポウムシ

オーガニックでバラを丈夫に育てるそのほかの工夫

バラ栽培の基礎知識
   つるバラの育て方
   シュラブ・ローズの育て方
   ブッシュ・ローズの育て方
   植えつけについて
   水やりについて
   育てる場所


オーガニック・ローズQ&A
私のオーガニック・カレンダー
全国のオーガニック・ローズ仲間
用語解説
資材の入手方法
参考図書
バラ名索引

《写真で解説》
有機物マルチと米ぬか撒き
土着菌を探そう
発酵米ぬかづくり
発酵肥料づくり
発酵肥料の施し方

《コラム》
ピーナツリースのつくり方
手づくり活力液、蓬の「天恵緑汁」
バラの花びら酒
ローズ・ヒップ酒のつくり方、花びら酒・バラジャムの楽しみ方
オーガニックでも育てやすいバラ選び
私とカメラ
うどんこ病対策レシピ
オーガニックポプリ/バラジャム
挑戦5回目の正直
木酢液について
わが家の自然樹型三姉妹
イングリッシュローズのミニオベリスク仕立て
げんこつ剪定


はじめに
「バラって植えても手間がかかって大変。だって、病気や虫がつきやすいし、農薬を撒かなくちゃ育たないんじゃないの?」と思う方もきっと多いことでしょう。
ほんとうにバラを無農薬で育てることなんて、できるのでしょうか?

答えは、YES!です。

ただ、すべてのバラを「完璧」に育てるのは、無農薬では確かにかなり難しいことです。葉を虫に食われ、さらに病気になって弱らせてしまうことだってあります。明日にも咲きそうなつぼみをイモムシにがぶりとかじられて、がっかりすることもよくあります。
でも、自分の庭に合った丈夫な品種のバラを選び、完璧を求めず欲張らず、多少の虫食いにも目をつぶり、おおらかな気持ちでバラの庭と向き合うことさえできれば、無農薬でも、バラの庭を楽しむことは十分可能なのです。
オーガニックでバラを育てるために大切なことは、次の三つです。

●土づくりをし、日当たりや風通しに配慮してバラを植え、丈夫に育てること
●オーガニックでも育てやすく、耐病性のある丈夫な品種を選ぶこと
●有用な微生物と「害虫」の天敵を味方につけ、庭の生態系のバランスがとれるようにすること

「でも、オーガニックって、お金も手間もすごくかかるんじゃないの?」と思われる方もあるでしょう。
こちらの答えは、NO!です。
私は、米ぬかをはじめとする身近な資材を使って、できるだけお金も手間もかけないやり方を工夫しています。
ただ、「石の上にも三年」という言葉があるように、オーガニックな庭づくりには、最低3年はかかります。最初の3年間は、過渡期の庭です。 生態系ができあがっていないため病虫害にあいやすく、オーガニックはやっぱり無理とあきらめがちです。
でも、3年がまんすれば、しだいに生態系ができあがり、バラも丈夫に育って格段に管理がしやすくなるのです。
もちろん、放任しておくだけでは、ダメです。
庭という「自然」をしっかりと観察・理解し、「オーガニックなバラの庭」という「ビオトープ(生き物たちが生息している空間)
」に集まる、虫や鳥・小動物、さらに微生物といった生き物たちみんなが、バラが健やかに育つ手助けをしてくれるように導いてやることが必要なのです。
本書は、私が庭づくりを始めて以来、およそ15年にわたって蓄積してきた経験や考えをまとめたものです。これをひとつの出発点、あるいはきっかけとして、それぞれの方の生活や環境に合ったオーガニックなバラ庭づくりを模索し、その過程も含めて楽しんでいた
だければと思います。この本が少しでも、生き物たちとともにある、豊かで幸せなバラ庭づくりに役立てば、幸いです。

●本書では、バラをオーガニックで栽培する私なりの方法について詳しく説明しています。 実践する場合はぜひ、みなさんのお庭に合う形でアレンジや工夫をしながら取り入れてみてください。 また、一般的な剪定や誘引のやり方、植えつけの仕方などについては、ポイントを押さえ、簡単に説明していますが、 さらに詳しく知りたい方は、わかりやすいバラの栽培本を巻末に紹介していますので参考にしてください。

●本書で説明している季節や作業の月は、私が住んでいる東京の郊外が基準になっています。 バラや庭、生き物の写真も、私の庭で私が撮影したものです。 寒冷地や暖地、ベランダでの栽培については、巻末に全国のオーガニック・ローズ仲間の工夫を紹介していますので参考にしてください。

●庭に棲む虫や生き物はみんな、庭のなかでなんらかの役割をもつ存在です。自然のなかには本来、悪い虫(害虫)は、いません。 天敵たちは、バラに害を及ぼす虫を糧としていて、彼らがいなくなったら生きていくことはできないのです。 そこで、一般的な言い方である害虫という言葉を使うときは、「害虫」とカッコつきで表わすことにしました。 同じように、いわゆる病害虫は、「病虫害」と表わし、病気や虫がバラに及ぼす害とすることにしました。