訳者まえがき iii
序 二一世紀の生物学 マイヤー(Ernst Mayr) 2
まえがき クレス(W. John Kress)・バレット(Gary W. Barrett) 8
第1章 生物学の新しい革命 バレット(Gary W. Barrett)・クレス(W. John Kress) 12
新しい生物学 14
二一世紀における概念と機運 17
相乗作用 Synergism/最適化 Optimization/楽観主義 Optimism/保全 Conservation/持続可能性 Sustainability/一体化 Consilience/全体論 Holism
第2章 種の起源とバクテリア−−ネオ・ダーウィニズムの終焉 マーギュリス(Lynn Margulis) 25
進化論の変遷 25
民間伝承療法と民間伝承遺伝学 27
細菌をつかまえる 28
学問のアパルトヘイト 30
ダーウィンとラマルク 31
新規性の起源 33
二一世紀の展望 34
微生物の進化的多様性 36
ラマルクもダーウィンも超えて 38
どのように進化は作用するのか? 41
微生物の貢献 43
原生生物を生みだした力 47
性と疑似有性 51
植物の起源/海洋動物の種分化/共生による新形態の創造/霊長類の起源
二一世紀の課題−−進化の言語 54
第3章 身体とその設計図−−どのようにできたのか? ウェイク (Marvalee H. Wake) 57
形態学と発生学の歴史 60
発生と形態−−統合的なアプローチの実例 66
実例1 形成体/実例2 身体の設計図と脊椎動物の祖先/実例3 形態学と生体力学/実例4 発生生物学と形態学、そして生態学
形態学と発生生物学は二一世紀にどんな貢献ができるか? 83
二一世紀への挑戦 92
第4章 生態系−−エネルギー特性と生物地球化学 ライケンズ(Gene E. Likens) 97
生態学の誕生 102
生態系という概念/生態系へのアプローチ法
生態系生態学の現在と未来 114
大気―陸上―淡水域―海洋の生態系の間の関係と複雑性を評価し、景観レベルから地球規模にいたるまでの環境問題を解決するために統合的な管理方法を導く/外来種の侵入が生態系に与える影響を管理する/生態系によるサービスの価値
包括的な生態学へ 131
二一世紀の課題 135
第5章 行動と生態、そして進化 オリアンズ(Gordon H. Orians) 145
行動学研究のための概念的な枠組み 149
接合子から機能する成体へ−−生物はどのように正しいふるまいをするようになるのだろうか? 156
表現型の柔軟性/人間の行動の発達
生態系の構成や機能に行動がどんな影響を与えるか? 162
食糧採取と生態群集の構造/生息地の選択
行動は進化を促進・制約するだろうか? 169
過去から現在の行動パターンにつながる道 172
未解明な行動の不思議 180
第6章 生物多様性を守る プランス (Ghillean T. Prance) 188
目録は完成にほど遠い 190
生物多様性がもたらす環境サービスを保全する 193
分子遺伝学により分類を予測する 194
系統的な収集 197
未来に備えた貯蔵 199
植物園の役割 200
二一世紀の課題 202
第7章 新しい生物探査の時代 ラブジョイ (Thomas E. Lovejoy) 205
地球上の生命の探査 208
地球の生物的な働きは? 210
第8章 熱帯における生物多様性と人間社会の統合 ジャンセン(Daniel H. Janzen) 214
「自然の庭園化」の基本概念 214
広域保護地区 216
生物多様性開発の産物 217
環境ツアー/生物の知識/生態系維持のための将来計画
生態系の産物 220
水資源/炭素調整農場/生物分解
偉大な産物\\生命の宝庫を救おう 223
自然の庭園化に用いられる道具 224
牧場主のパレード 230
後継者 231
生物開発アプローチの要点 231
二一世紀に向けての挑戦 235
第9章 生物学と人間学−−一体化への道筋 ウィルソン(Edward O. Wilson) 239
謝辞 251
索引 257