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草笛 野の楽器をたのしむ

【書評再録】


●毎日新聞評(1990年11月16日)=「調べていくと、草笛の文化は日本人の音に対する感性と微妙にかかわっていることがわかってきた。この貴重な無形文化遺産が失われる前になんとか形に残しておきたかった」という。
集められた草笛や木の実を使った笛は、基本的な柴笛や稲舟笛に始まり、約40種類。四季それぞれの草木を用いて「こんな吹き方があったの」と驚くようなものもある。ハイキングなどに持っていくと一味違った家族の触れ合いが楽しめる。

●毎日新聞評(1990年11月20日)=ホッとする本を読みたいと思ってこの本に出合った。学校の先生の二人がいろんな季節にいろんな場所で草笛を楽しむ。春はフキノトウやタンポポ。夏はカラスノエンドウ、ミョウガ、アヤメ。枯れ野になったってウツギ、枯れススキ、サザンカの花。「日くれぬと山路をいそぐうなゐ子がくさかりぶえのこゑぞさびしき」なんて正三位知家の歌や「春の夜のしば笛を吹く書生かな」という漱石の句があることも教えてくれる。

●毎日新聞「向こう三軒」欄・男性75歳(1993年5月11日)=草笛吹き方に福音書。
これから草笛を始めようとする人、さらに上達しようとする人のために練習方法がよく書いてあります。

●アウトドア評(1991年冬号)=よりすぐった日本の草笛を、作り方から鳴らし方のコツまでやさしく解説してくれる好著。ハイキングにもっていきたくなる1冊だ。

●子どもと読書評=草笛事典といってもいい位、たくさんの草笛情報がつまっている。豊富な経験を基に書かれているので、作り方や鳴らし方の説明がていねいでわかりやすい。ケガやかぶれを起こしやすい植物を紹介するなどの点も親切。

●自然食通信評(1991年1月増刊号)=草笛を聞いて、幼い日々が懐かしく蘇ります。野にある草々の遊びを伝えていけたら、すばらしいことです。
春のフキノトウ、タンポポ、イタドリ……、夏のミョウガ、ヤマブキ、アヤメ……、四季おりおりの草笛の鳴らし方がやさしく解説されています。音色を楽しむだけでも心なごみますが、曲が吹けたらもっと楽しくなります。草によっては1オクターブ以上音の出るものもあるそうです。
草笛実践教室に加えて、縄文時代の草笛、詩と草笛、草笛の名人たちの話も登場します。
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