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犬の生態

【書評再録】


● 本の話(2002年6月号) 池内紀氏(ドイツ文学者)評
(前略)
平岩米吉『犬の生態』はわがバイブルにあたり、チャンプ(注:池内さんの飼い犬)に関して何か不審なことがあると、いつもこれを開いた。
三十年以上も前に出た本であるが、名著の習いで、装いあらたによみがえった。
(中略)
平岩米吉には、ほかにも『私の犬』『犬と狼』などが復刊されている。
どれも身近に観察した人のこまやかな経験にもとづいており、一貫して流れているものは、犬というやさしく、すぐれた生きものに対する深い畏敬と愛情だ。

●朝日新聞評(1989年5月28日)=「犬」について一般向きにやさしく解説。
犬の先祖から始まって体や感覚の仕組み、家へ戻る習性や人間の言葉の理解など、多くの写真を用いてこんせつに書かれていて、今日でも、すぐれた解説書といえる。人間ともっとも親しい友「犬」と付き合う格好の手引書である。

●読売新聞評(1989年5月29日)=これほど深く犬について観察しかつ考察した本は、世界にも4、5冊しかない。

●家庭犬評(1989年10月号)=30年余の時の経過は、いくつかの面で情況の変化をもたらしましたが、基本的なことがらについてはほとんど変わりがなく、本書の価値を減ずるものにはなっていません。
その上で、とくに変化のあった「犬の病気」についてだけは、その後の情況を付記し、補っています。
犬の生態について、いろいろな角度からわかりやすく解説された本書のベースには、犬に対する著者の深い愛情があり、それが温もりのようなものとして、時の経過とともに懐かしく感じられます。

●マリ・クレール評(1991年3月号)=これはとびきりすぐれた犬の本で、30年以上も前に出たものだが、名著の例にもれず、ちっとも古くならない。最近また復刻された。。犬の性格、習性、飼育についてのことが、身近に観察した人のこまやかな経験に基づいて報告されている。

●CLASSY・クラッシィ評(1990年12月号)=あなたの家に犬が飼われているようなら、ぜひとも「犬の生態」をおすすめします。一読のあかつき、これまで、どちらかというと邪険にあつかっていたシロやポチが、急にいとしく思えてくることでしょう。犬がこわくて、前を通るとき足がふるえるといった方も、ためしにひらいてみてはいかがでしょう。目からウロコが落ちますよ。わけもなくこわがっていた自分が恥ずかしくなるはずです。
ごぞんじですか。犬は笑うのです。どんなふうに笑うのか。「犬の表情」の章にくわしく語られています。ついでに悲しみの表情のくだりもごらんいただきたい。人間という自分勝手な生きものは、犬がしきりに悲しみの苦痛をうったえているのに、何ひとつ気づこうとせず、単に「ウルサイ!」などと叱りとばしていることがよくわかります。
犬という、勇気ある忍耐強い、すぐれた生きものを深い愛情をこめて---ということは、こよなくその「人格」を尊重して---生活を共にした人の本なのです。
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