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動物と人間の歴史

【書評再録】

●インターネット書店 Amazon.co.jp
読者による書評(カスタマーレビュー)
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●読売新聞(2003年6月15日)
高校の時、学校にいた鶏は極めて凶暴で、小柄な男性教師が襲われ、流血の惨事に発展した。
彼らはなぜ、あんなに獰猛なのか?
本書によると、元もと縄張り争いが激しいうえ、古来、人々が闘鶏を楽しんできたという。
なるほど、家禽化されつつも、攻撃性が保たれてきたのはそういう訳か。
鶏のほか、犬猫や馬牛など、身近な動物計十一種を取り上げている。
手なずけられ、改良され、時にあがめられたり、時に迫害されたりしながら、
人の暮らしにとけ込んだ過程をたどる。
古代ローマでは、雌鶏の食欲不振が敗戦の予兆とされ、兵士の戦意が一気にしぼんだとか。
人類史上、優れた馬を手に入れた民族が争いに勝ち、勢力を広げてきたのも知られた事実。
実は、動物たちこそが歴史を動かしてきたのでは・・・・・・と思っていたら、ハクビシンなどが、新型肺炎(SARS)感染源の疑いが浮上してきた。
やはり、ほんろうされているのは人間の方かも。

●愛犬の友 2002年6月号 "Book of Dog"欄
一見取っ付きにくそうな感はありますが、自分的には面白かったです。
自分的というよりも、たとえば、NHKなどでよく放送する、動物もののドキュメントや、
プロジェクトX(動物とは関係ないですが)なんかが好きな人は、結構はまると思います。
(中略)
ネアンデルタール人の時代から狼を飼い始めた人間が、3万年時をかけ、ここまで作り上げてきた犬たち。
あなたの隣で眠るチワワもトーイ・プードルも元は狼だったなんて・・・(スゲー)、
言い換えれば犬は人間が作り上げた最高の芸術なのではないでしょうか?
なーんて思える、深い本ですよコレは・・・、
他の動物に興味がある皆さんもぜひ読んでみてください。(俳優 松浦隆 氏 評)

●獣医畜産新報(2003年6月)
様々なことがらをとても分かりやすく記載してあり、筆者の教養の深さがうかがわれる。
動物に携わる方々には一読を薦める1冊。
また、獣医解剖学者の筆者が腕をふるった多くのイラストはとても楽しめる。
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