藤島弘純(ふじしま ひろすみ)略歴
一九三三年 愛媛県松山市生まれ。
一九六二年 愛媛大学教育学部卒業。理学博士。
高校教諭を経て、鳥取大学教育学部助教授、教授、附属教育実践研究指導センター長(併任)などを歴任し、一九九九年定年退官。
現役時代は、田畑の雑草の種分化についての生態遺伝学的研究のほかに、附属小学校の教師と共同で五感に働きかける理科授業や、生命の神秘を実感する社会人向けの理科講座などを実践。
本書は、ライフワークとして中国や韓国の研究者と共同で取り組んできた、キツネノボタンやツユクサなど雑草の種分化の機構を遺伝学的・生態学的に解明する研究の現時点での成果をまとめたもの。よく目にする雑草の染色体から、彼らが日本の風土にどのように適応して生きてきたのかを明らかにするとともに、雑草がもたらす豊かな自然を概観する。
主な著書
雑草の自然史」(築地書館)、
日本人はなぜ科学ではなく理科を選んだのか」(築地書館)、
『新しい教材生物の研究』(共著、講談社)、『生物観察ハンドブック』(共著、朝倉書店)、『鳥取砂丘の住人たち』(編著、富士書店)、『重信川の自然』(編著、創風社出版)、『地域社会に育ち・学び・生きる』(共著、多賀出版)など多数。


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