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日本人はなぜ科学ではなく理科を選んだのか

藤島弘純[著]

2400円 A5判 240頁 2003年10月発行 ISBN4-8067-1273-6


牛、ニワトリ、ドジョウ、メダカ……が身近にいた時代、
〈理科〉は〈百姓仕事〉がささえていた。
それは、いのちの教育でもあった。
西洋科学とは根本思想を異にする
日本の理科のあり方を、
理科ばなれが取りざたされる今、
理科再生へ向けて、一地方での実践をもとに、
新たな視点から提案する。

書評再録 読者の声
【主要目次】

「理科」はなぜ必要か?−−「はじめに」にかえて

第1章 さまざまな自然観
    日本の自然
    日本人の自然観
    西洋人の自然観

第2章 自然科学の自然観・理科の自然観
    自然科学はどのように自然をみているか
    「理科」のなかみ
    「理科」の自然観
    日本の「理科」は自然科学教育か

第3章 百姓仕事がささえた「理科」
    身近にあった自然
    自然が育む感性

第4章 理科の変遷〜一九四五年から現在〜
    問題解決力を重視した戦後の「理科」
    学力とは何か

第5章 理科ばなれの現実
    理科がきらい
    理科の「学力の低下」はほんとうか
    子どもの理科ぎらいは、教師の理科ぎらいから

第6章 何を、何で、どう教えるか〜理科教育の三つの要素〜
    「何を」教えるか
    「何で」教えるか
    理科教師の条件

第7章 「理科」のなかの環境教育
    子どもは地域の自然とどうかかわっているのか
    理科における環境教育の視点

第8章 「理科」がになう心の教育
    「心」をどう見るか
    小学校で牛を飼う−−鳥取県泊村立泊小学校の実践
    生命の躍動
    
おわりに

引用・参考文献
巻末資料 1日本国憲法(抜粋)
     2教育基本法(抜粋)
     3幼稚園教育要領(抜粋)
     4小学校学習指導要領(抜粋)
     5中学校学習指導要領(抜粋)
     6高等学校学習指導要領(抜粋)