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脳から治す心のトラブルと不登校

【内容紹介】●本書「序文―菅原明子氏(保健学博士・食生態研究所所長)」より


 多くの母親や、子どもに関わる現場にいる方たちが、子どもたちの心のトラブルにどう対処したらよいか、悩んでいることと思います。わたしは子どもたちの無気力や、キレやすさの背景には、現代の食事のありようが重要な要因の一つになっているのではないかと考えています。
 わたしにとっては、心と体の健康な発達のために、食事がどれほど大切な役割をはたしているか、研究すればするほど痛感させられる日々がつづきました。
 この本が、心のトラブルで苦しんでいる子どもたち、自覚症状がないまま人格障害に近い状態にある若者たちに対応している教師、家族、日夜真剣に取り組んでいる相談機関の方々、そしてカウンセラーの皆さんが、新たな観点で子どもたちの問題を理解し、効果的に援助するための入り口になってくれることを願っています。
脳から治す心のトラブルと不登校

【内容紹介】●本書「はじめに」より


 10代の子どもたちの凶悪な事件が続いています。事件の報道、加害者の両親の手記を読むたびにテレビゲームの子どもの脳への影響や低血糖症などによって引き起こされる脳の機能不全について子どもたちとその家族に適切な援助がされていたら、いくつかの事件は防ぐことができたのではないかという強い思いを抱きました。
 低血糖症など脳の生物的な問題と、不登校や心のトラブルの関連については10年以上も前から、専門家によって指摘されているにもかかわらず、教師、カウンセラー、両親などに広く情報が伝わらず、適当な対応がなされないために、悲劇がおこっていることが多いのです。
 それを単に家庭環境や躾けのせいにしてどれほど多くの家族が苦しんできたことでしょう。
 私の学んだ情報が、そうした方々の役に立つはずだという思いでまとめたこの本が、1人でも多くの人の助けになりますように祈っています。
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