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脳から治す心のトラブルと不登校

【書評再録】


●毎日新聞家庭欄(2001年3月31日)=脳の一時的な機能不全が不登校、ひきこもり、凶悪な事件の一因になっているのでは、と問題提起する。テレビゲームによる脳への過剰な刺激、低血糖症などによる脳の機能不全。こうした点を防げたら、多くのケースで改善が可能だったのではないかという。食事をきちんと取らないなど子供の生活リズムの狂いについては長年指摘されてきたが、改めて対応の重要性が伝わってくる。

●岐阜新聞評(2001年6月10日)=脳の生物学的な問題と心の病気の関連を指摘。不登校や引きこもり、家庭内暴力、摂食障害の仕組み、治療法を紹介している。
浅野さんは「教員、カウンセラーら子供の援助職にある人たちに読んでほしい」と話している。

●中日新聞評(2001年4月2日)=子供たちの間で増えている不登校や引きこもりの原因を、食事や脳のメカニズムと関連づけて説明した本。

●教育新聞評(2001年3月29日)=現在、大きな問題になっている不登校や引きこもり、摂食障害、キレやすさなどのトラブルについて、子供たちを生物学の見地から正確に捉えなければ、根本的な解決には至らないと提言している本書は、これまでいわれてきた家庭環境やしつけの問題という観点とは異なり、実証的で分かりやすい。もし不登校になったらどうしたらいいのかについて、初期、中期、後期に分けて対処法を紹介。また、近年起きた少年による凶悪犯罪についても、ケースごとに科学的な見解を示している。脳の神経の仕組みやホルモンの分泌、栄養療法、運動療法や物理療法などについて、科学的に解説しながら、具体的に述べられているので、実際にどうすればいいのかがわかり、説得力が大きい。
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