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巨大地震を考えよう 新・天災と国防序説

【内容紹介】本書「はしがき」より


 この土地、三陸町に移り住んで早くも7年余。
 銀座に生まれ、赤坂で育ち、多くの老人が、スープのさめぬ近隣に住みたいと願うらしい子供たちをはじめ、親類知友のほとんどが住む都を捨て、なぜこんな見ず知らずの不便な土地にと、会う人ごとに聞かれる。
 「東海地震が起これば、今の防災体制では一瞬のうちに日本は四等国化してしまう。国防を口にし、愛国心を叫ぶなら、まず全力をあげて、東海地震の発生に備えろ」と訴えたいために、この地震津波の名所と思われている土地に移り住んだ。恐ろしいのは自然現象そのものではなく、それによって引き起こされる災害であることを、身をもって示したいからである。
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