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犬を飼う知恵

著者……平岩米吉 →→著者略歴と主要著訳書
1800円 A5判 314頁 1999年3月発行

犬を飼う人、犬と接する人が必ず一度は目を通す名著。
生態学的・心理学的裏づけをもとに、犬を飼ううえでの大切な基本をすべて解説した。

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【主要目次】
第1篇・子犬
第1章.どんな犬を選ぶか
  1. 家と家族に合った犬
  2. なるべく純粋種
  3. なるべく雄
  4. 子犬の選び方(健康の見方/稟性のテスト/春生まれか秋生まれか/血統書/どこから入手するか)
第2章.子犬を育てる
  1. 子犬をつれてくる
  2. 子犬のきた時
  3. 子犬の食事(食物の種類/食事の回数と分量)
第3章.子犬の病気
  1. 役所へとどける
  2. 寄生虫の有無を調べる
  3. 寄生虫の駆除(回虫/十二指腸虫/駆虫についての注意/人にはうつらない)
  4. クル病(原因/症状/予防と治療/はき違い)
  5. ジステンパー(伝染経路と症状/ワクチンによる予防/管理による予防)
第4章.子犬の発育
  1. 遊ばせ方(マリが最上/かじって危険なもの/その他の注意)
  2. 体重の増加(各型犬種の発育/発育の速度/体重測定の注意)
  3. 歯の発生(乳歯/永久歯/欠歯)
  4. 性器の発育(陰睾丸/陰睾丸の治療/雌の場合)
第5章.子犬のしつけ
  1. しつけの原則(しつけとは/人の言葉と犬の動作/命令語についての注意)
  2. 言葉の調子と人の態度
  3. 犬にわかる人の言葉
  4. 制止と叱責(制止の仕方/誤った叱り方/感心できない叱り方)
  5. 家庭でできるしつけ
第2篇・成犬
第6章.犬舎と運動と手入れ
  1. 犬舎(金網の運動場/コンクリートの功罪/出入口の締り)
  2. 寝小屋(寝小屋の構造/寝小屋の材料/掃除と新設)
  3. 運動(つなぎ方/運動量/引綱の注意/放尿の意義/自転車の利用/夜間の放し飼/犬は機械ではない)
  4. 手入れ
第7章.交配から分娩まで
  1. 交配の予備知識(雌の性周期/犬の性比/発情期の生理)
  2. 交配(交配の時期の適否/交尾姿勢/交配の失策)
  3. 交配の実際(最初の発情期は見送る/雌の健康状態/雑種の場合/雄の選択/交配の実際/交配料と登録に必要な手続き/苛酷な雌の単独輸送)
  4. 妊娠(妊娠の経過/胎子の数の推定/妊娠犬の管理/妊娠期間/偽性妊娠)
  5. 分娩(お産の準備/お産の経過/初生子の取扱い/胎盤の数/産後の母犬/異常分娩)
  6. 分娩と年齢(適当な年齢/連続妊娠は避ける/雄の繁殖能力)
第8章.誕生から離乳まで
  1. 産子の数
  2. 多産に対する処置
  3. 人工補乳(犬の乳の成分/犬の乳についての挿話/補乳の2つの方法/補乳の仕方)
  4. 母と子(子を守る本能/糞尿の掃除/母犬の食物/歩くことを教える/半消化の食物を吐く/父と子)
  5. 離乳(乳歯の完成/補食/固形食へ移す/離乳後の子犬)
第9章.初生子の生態
  1. 初生子の発育表
  2. 繁殖者の責任
第10章.犬の健康の見方
  1. 外観の観察
  2. 体調を調べる
  3. 病気の早期発見
第11章.犬の病気・上---三大病
  1. ジステンパー(潜伏期/症状/病型/後遺症/経過との関係/治療と看護)
  2. フィラリア(フィラリアに対する誤解/フィラリアの寄生経路/症状/治療/治療法の変遷/手術による除去/家庭での手当/蚊を防ぐ)
  3. 狂犬病(歴史/狂犬病にかかる動物/咬まれた傷口から移る/症状/予防/各国の狂犬病発生の状況)
第12章.犬の病気・下
  1. レプトスピラ
  2. 伝染性肝炎
  3. トキソプラスマ
  4. エヒノコックス
  5. 結核
  6. 性器肉腫
  7. アカラス
  8. 疥癬
  9. 湿疹
  10. アレルギー
  11. 神経症
第13章.病気の手当
  1. 家庭での処置(食べ過ぎ/風邪)
  2. 獣医師にかかる場合
  3. 病犬の看護
第14章.老犬
  1. 犬の老化
  2. 年齢の鑑定
  3. 老犬の管理
  4. 長命犬の記録(欧米の例/日本の例)
  5. どんな犬が長命か(ゲインズ研究所の調査/著者の調査)
  6. 犬と人との年齢比較
  7. 死因の究明
第15章.主人と犬
  1. 犬の歴史
  2. 犬の美談(欧州の例/日本の例)
  3. 標準と展覧会
  4. 愛玩犬と観賞犬
  5. 近親繁殖の問題
第3篇・日本犬
第16章.日本犬の歴史と現況
  1. 史前および古代の犬
  2. 歴史に残る犬
  3. 鷹犬
  4. 外国種の渡来
  5. 保存の運動と標準の制定
第4篇・生態
第17章.肉食獣の分類
第18章.犬科の分類
第19章.犬と狼の関係
  1. 犬と狼の同じ点
  2. 犬と狼の違う点
第20章.犬の感覚
  1. 嗅覚(鋭敏な嗅覚/鼻の構造/嗅覚の研究/嗅覚の発達した理由)
  2. 聴覚(パブロフの研究/エンゲルマンの研究)
  3. 視覚(人の眼との相違/鈍い犬の眼)
  4. 方向覚(不思議な帰家能力/方向覚の研究)
第21章.犬の表情
  1. 犬の声の分類
  2. 吠え声の成立
  3. 犬の表情
  4. 犬の歩容
第22章.犬の習性
付録・パルボウイルス感染症
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