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田んぼの生き物
■著者紹介

飯田市美術博物館(いいだしびじゅつはくぶつかん)
長野県南部の都市、飯田市が運営する市立の美術館と博物館の複合施設。美術、人文、自然の三つの分野を包括した総合博物館で、自然分野には3人の学芸員と3人の専門研究員が常勤している。中央アルプス、南アルプスの峰々に囲まれた伊那谷の地で、里山から高山帯までをフィールドにして、展示や普及活動を活発に行っている。
長野県飯田市追手町2-655-7 Tel0265-22-8118 Fax0265-22-5252
http://www.iida-museum.org

四方圭一郎(しかた けいいちろう)……編集・本文執筆担当
1970年、京都府生まれ。信州大学農学部を卒業後、1998年から飯田市美術博物館生物担当学芸員。子供の頃から続けてきた昆虫採集と大学で学んだ農村計画学をつなぐフィールドとして、田んぼに着目。
ひと・むし・たんぼの会の仲間たちと、調査や議論を重ねている。

ひと・むし・たんぼの会……調査・写真担当
2002年に結成した、田んぼの生き物を調べ哲学を深め運動するための会。
4haの水田を作りながら生き物に暖かい視線を向ける米専業農家の小川文昭さん、畳の上で寝ることがほとんど無くフィールドを駆け回っている写真家の久野公啓さん、農作業の傍ら網とカメラを放さない専業農家の瀧沢郁雄さん、ゲンゴロウが泳ぎサンショウモが浮かぶ田んぼを耕す専業農家の立川直樹さん、モートンイトトンボの美しさに見せられた専業農家の河崎宏和さん、生まれ育った土地の自然や子どもたちとふれあいながら土地を耕す兼業農家の小沢尚子さん、二人の腕白坊主を抱えながら田んぼに入る兼業農家の飯田真緒さん、調査道具を木で作る大工で兼業農家の今枝一さん、野鳥の生態調査もこなす兼業農家の米山富和さん、農村計画学が専門で信州大学で教鞭をふるう内川義行さん、同じく信州大学で雑草学を教える渡邉修さん、長野県環境保全研究所で哺乳類の生態研究する岸元良輔さん、図鑑の完成を見る前に旅立ってしまった写真家の故宇津孝さん、そして前述の飯田市美術博物館の四方が主要メンバー。その他にも数名の研究者や農家が断続的に活動に参加している。
会では、月に一度集まって米づくりのことや生き物のことを勉強し、刺激を与え合っている。これからも活動を続け、農業や農村の自然環境を深く深く考えていきたい。
連絡先:長野県伊那市美篶9359-1 Tel0265-73-7548(小川)

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