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りゅう子の白い旗 沖縄いくさものがたり

【書評再録】


●朝日新聞評=背景の自然が美しければ美しいほど、沖縄の悪夢は今なお痛々しい。素朴な版画が胸を打つ。

●朝日新聞「アニメになる白旗の少女」(1988年4月2日)=創作絵本「りゅう子の白い旗」が映画の原作。「1フィート運動」で買い入れた米軍撮影のフィルムに現われた少女をモチーフとした本で、沖縄独特の素朴な版画が読者の胸をうった。

●毎日新聞家庭欄「反戦アニメ続々登場◇琉子」(1988年6月29日)=19年のアメリカ軍の沖縄本島上陸から日本軍壊滅、投降にいたる「沖縄戦」を描いたもので、原作は絵本「りゅう子の白い旗」。米国の公文書館にあった沖縄戦のフィルムを買うために全国に広まった沖縄の「1フィート運動」で手に入れたフィルムに写っていた白旗の少女をヒントに新川さんが絵本にした。

●沖縄タイムス(1988年6月22日)=「琉子」は沖縄戦を描いた絵本「りゅう子の白い旗」を映画化したもの。主人公・琉子の体験を通して、日本軍の住民に対する残虐な行為など戦争の悲惨な実態を描いたもの。対照的に沖縄の自然や情景を織り交ぜた美しい映像で、命の尊さを訴えている。

●沖縄タイムス「アニメ映画化の記事のなかでの原作者のコメント」(1988年4月4日)=沖縄戦が示した「戦争」というものの本質を、戦争を知らない世代に伝えることは私たちの責任であると考えてつくった絵本が、さらに広がりをもつアニメ映画で上映されることは原作者の一人としてうれしいことです。

●教育新聞「映画案内」欄(1988年6月21日)=米軍の記録フィルムに写しだされた「白旗の少女」をヒントに、戦争を知らない世代にその実相を知らせようと描かれた絵本。米軍の沖縄上陸から日本軍の壊滅、投降までを描きながら、戦争に翻弄される少女の姿を通して、生命の大切さと平和の尊さを、見る者にせつせつと訴えている。

●沖縄タイムス評=親と子が一緒に読んで戦争と平和について考える絵物語。

●ちいさいなかま---特集「平和と絵本」評(1999年8月号)=太平洋戦争で、国土陸上戦となった沖縄。守ってくれるべき日本軍に虐殺された島民の「沖縄戦世」の歴史を、主人公のりゅうきゅうの子の体験を通して語ります。
白い旗を持ってガマを出たりゅう子の意志は、生き抜く勇気でした。沖縄戦をたたかった作家と版画家の迫真の版画絵本です。

●歴史地理教育評=すばらしい絵本。反戦平和の感動的作品である。
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