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みんなの保育大学シリーズ6
内臓のはたらきと子どものこころ

【書評再録】


●AERA「時代」欄(2000年4月17日号)=窓の外にはススキの穂が波打ち、赤トンボが飛んでいる。ふと、秋の深さを感じる心。
「この感じは、大脳皮質の“細胞の放電”なしにはおこらないでしょう。しかし大切なことは、そのまえに“はらわた”の共鳴の現象があった、ということなんです。赤トンボが飛んでいるから秋。サクラが咲いているから春。これはあくまでも“あたま”で考えること。本当の実感は“はらわた”です」(「内臓のはたらきと子どものこころ」築地書館)
晩秋のある日、三木成夫氏は子育てをする母親に向けた講演でそう語っている。その内臓感覚が世界を感受する「こころ」なのだと。
身体に言葉や思考以前の「こころ」のありかを見た三木論は、そこに時空間の広がりを開く。

●暮らしと健康評=内臓の感受性がいかに心の発達のために大切であるかを、広い視野の中で眺めている。おとなのつごうで子どもの本当の要求を無視したりして、かえって子どもの発達を疎外している場合が多いなど、保育するうえでの反省を喚起する一冊。
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