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胎児化の話

【書評再録】


●理科教室評(1991年5月号)=人間は、類人猿のませた(早熟な)子どもだという考えが胎児化説の考え方です。その説によると、類人猿の胎児や幼児がその段階で生長がとまり、生殖機能だけが大人(成体)の段階にまで発達した結果、人間が生まれてきたという進化説なのです。
その進化の説をとなえる胎児化説が密かなブームになっているといわれています。そして、胎児化説もひと昔前よりも内容も拡大されて「ネオテニー説(幼形成熟説、または、幼態成熟説)」と呼ばれ、専門の科学者にも信奉者を広めているといわれています。
本書では、胎児化説が科学的に正しいか否かを考え、どうしてこのような人間の進化説が生まれてきたのか、その背景も探っていく。

●地団研そくほう評(1991年3月1日号)=科学技術の著しい進歩の中で人類の将来があらためて問われ、正当な進化学説の亜流が横行する最近の世相からして、必読の書といえよう。
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