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移入・外来・侵入種 生物多様性を脅かすもの

【書評再録】


●読売新聞評(2001年12月20日)=生物の生態系を破壊する移入種問題は、全世界的な課題。海外や日本で移入種がどれほど致命的な影響を与えてきたかなど、問題の重大性を訴える。大量の野生動物の輸入や、緑化やガーデニングにおける安易な輸入植物栽培など、危機感に乏しい日本の現状の見直しも迫る。

●東京新聞・中日新聞評(2002年1月20日)=本書は、生物種の減少や人為的な追加が地域に、ひいては人類に何をもたらすか、深刻な現実を紹介し問題解決の方向を提示している。

●信濃毎日新聞評(2002年3月31日)=生物の多様性を脅かす移入種問題を内外十七人の専門家が論じた。「この問題に無関心であれば、人と自然の共生はありえない」と訴える。 類書がない貴重な本だ。

●野鳥(日本野鳥の会ニュースレター;2002年3月号)評=目次をざっと見渡しても、生物多様性に始まり、世界自然保護連合や植物、昆虫、哺乳類、狂犬病、法律にまつわる話にいたるまで実に幅広く、この問題の抱える複雑さを垣間見る思いがする。
後書きにもあるように、生物多様性を脅かすような危機を作り出したのも、またそれに懸命に対処できるのも我々人間である。近所のペットショップへ足を運べば世界中の生きものが所狭しと売られている昨今、移入種を身近な問題として考え直す手がかりにしていただきたい。

●教育新聞評(2001年12月24日)=たしかに、歴史上、移入というのはずっとあったものであろう。とはいえ、近年の移入には、生態系を危うくするもの、種の絶滅に至るものまで種々あり、放っておいては危険な状況にまでなっている。本書はこうした生態系の移入にスポットを当て、地球環境を保全していくために、現代人は何が必要なのかを考えさせる。

● 原子力eye(2002年5月号)=自然を対象とする人間の行為のなかで、問題点がもっとも典型的なかたちで表れるのが移入種である。人間環境に関する問題がすべてそうであるように、移入種の問題も、最終的にはすべての人が関心をもち、行動しなければ完全な解決は期待できない。 本書は、地域の生物多様性にとって危機存亡ともいえるこの問題について、現状紹介をするとともに、より多くの人々が問題意識を持つように問題提起している。

● 赤旗(2002年4月1日)、ユリカモメ(日本野鳥の会東京支部ニュースレター)、
環境緑化新聞(2002年2月1日)、學鐙2002年2月でも紹介されました。
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