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胃がん治療のすべて
「胃癌治療ガイドライン」対応版

【書評再録】


●毎日新聞「家庭欄」(2000年11月24日)=告知を受けた患者本人や家族向けの本。自分の病状がどういう状態なのか、どんな治療があるのか、手術はどうするのか、それらをゆっくり理解し、さらに詳しいことを医師に質問できるように作られている。
医療ミスが相次ぐ中、全国どこでも納得できる治療を受けられるよう考えられた日本胃癌学会の治療ガイドラインに沿った本。

●東京新聞評(2000年11月28日)=治療にのぞむために必要とされる情報が書かれている。
告知を受けた患者、家族のための解説書だが、胃がんに関心のある人には参考になる。国立がんセンター中央病院の外来部長と3人の外科医長が執筆した。

●日経メディカル(2001年3月号)=患者とその家族向けに、胃癌の発生メカニズムから治療法までを平易に記した。イラストを多用し、字も大きくするなど、分かりやすさを重視している。

●日本農業新聞評(2001年1月8日)=胃がんと上手に付き合い、適切な治療・手術を受けられるよう、正しい知識を与えてくれる。
本書では、胃の働きから、胃がんの進行、手術療法の説明、術後の注意などに加えて、主治医への質問のポイントも教えてくれる。日本胃癌学会のガイドラインにも対応しているので安心だ。



【旧版に寄せられた書評】


●読売新聞評=患者やその家族が、今の病状を理解し、詳細を医師に質問できるように書かれている。患者と医師との相互理解のための臨床ガイドブック。

●信濃毎日新聞評(1995年10月1日)=がん治療の最先端を行く国立がんセンター中央病院の外科医長として、日々がん患者と向き合う中で、患者向けの治療解説書の必要性を実感。同僚の医師や看護婦、患者にも体験を聞き、何十回も書き直したというだけあって、「分かりやすさ」にかけては自信がある。
ポイントは、わかりやすい、嘘がない、大事な情報が入っているの3点。本当に実用的にできている。

●東京新聞評(1995年9月26日)=インフォームドコンセントとは、医者が患者に分かるように説明し、同意を得たうえで治療を進めることだ。本書は患者が説明を理解する助けになるように、胃の役割から始まって、手術、手術後の治療などをやさしい言葉で具体的に記している。
例えば、手術方法はいくつかあるが、それぞれの方法の長所と短所を明らかにする。さらに告知の問題や抗がん剤の是非も詳しい。胃がんに限らず、すべてのがん患者にとって参考になるほか、家族にも役立つ。

●メディカル朝日評(1996年1月号)=半年前、早期の胃癌で手術を受けた義母に、早速読んでもらい感想を聞いた。答えは「手術前に読んでおきたかった」。
返ってきた本には、胃の形態やリンパ系、手術法など図説の部分に付箋が貼られ、繰り返し読んだ様子が見えた。そして「もしもっと進行しても隠さないでね」。
患者が納得しての医療が求められる今、この本が出版された意味は大きいと患者の家族として思った。

●ターミナルケア評(1995年11月号)=「がんにかかった患者さんと家族が、病状をゆっくりと自分のペースで理解し、さらにくわしいことを医師に質問できるようにするために作られた本」である。胃の構造に始まり、胃がんの手術療法・化学療法、臨床試験について、わかりやすい絵入りで解説する。医療者にとっては、患者に治療の過程を正しく理解してもらうために有用な一冊。

●赤旗評(1995年10月25日)=「どんなに恐ろしいものでもその実態がわかってしまえば、たたかう対策も立ち、勇気も出るし、覚悟もできやすい」と、国立がんセンター中央病院外科医長を務める著者。本書は手術の前に患者に説明する内容をまとめたもの。
胃の構造から、胃がんの発生と進行、切除方法や危険性など手術療法について、術後痛くないか、食事の仕方は? など手術の経過と注意すること、予後、化学療法、不安をどう乗り越えるかなどやさしい言葉とイラストでわかりやすい内容。大きめの字も成人病世代にとって親切です。
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