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脊椎動物の進化

【書評再録】


●地団研そくほう評=脊椎動物化石やその進化を学ぶためのバイブルともいえる本であり、魚類から哺乳類までを体系的に解説した貴重な本である。ぜひ持つべき書籍である。

●地質学雑誌評=化石と現生の動物を比較しながら、形態と構造から、生理と生態を復元し、生物分布、古気候、古地理を包括した地史学的背景をもとに、6億年におよぶ脊椎動物の進化を、ひとつの物語としてまとめていることに成功している点に、大きな特徴がある。
旧版とくらべて1700ヶ所もの追加・訂正があり、図版も64点増えている。
新しい重要な化石の発見や研究など、旧版以来の20年以上に及ぶこの分野の成果がもりこまれているほか、特に最近の「大陸移動」の理論によって生物の分布の時代的変化を説明していることが、新しい要素として取り入れられている。
今回の新版の新訳は、旧版をしのぐ名著の名訳として、わが国における脊椎動物古生物学と進化的比較形態学の発展に、大きく貢献することが期待される。旧版と同様に、愛読されることを切望する次第である。

●理科教室評(1995年4月号)=非常に読みやすく、どのように脊椎動物が進化してきたのかがよくわかるように書かれています。
また、文中にあるたくさんの挿し絵は、ダーリングさんが、新たに今回の改訂のために描き直したといいます。現在の脊椎動物学に合うようにしたのだといいます。そのためか非常にわかりやすい原図です。小学校から高校まで授業にすぐに使える挿し絵だと思います。
554ページもの分量がありますから、どの項目から読んでもよく、化石を資料にした脊椎動物の進化の過程がつかめますし、辞典として使う方法もあると思います。また、1つ項目を選んで読むことで1つの専門書を読んだ気がします。
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