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ISO崩壊

【内容紹介】●本書「はじめに」より


 本書のタイトルである「ISO崩壊」とは、ISOの権威の失墜を意味している。

 日本では、建設業界、自治体を中心にISO取得ブームが沸き起こった。しかし、これからは誰もISOを国際規格だから立派だともお墨付きがあるとも思わなくなり、その看板もイメージも通用しなくなってしまうのではないか?

 本書は、あらゆる業種に広がったISO規格の問題点を指摘し(→3章)、今後のISO業界、さらにはISOに代わる新たなマネジメントシステムの確立(→5章)を探った本である。著者がコンサルタント業をするなかでわかった、企業のホンネもあますところなく記述している(→2章)。また、1章ではISOの歴史やプロセスをコンパクトにまとめているので、ISO自体の理解も深めることができるだろう。これからの勝ち組企業になるために、経営にいかにISOを活かせばよいのかも伝授した(→4章)。頭から読んでいただければ、著者の言わんとしていることがよくわかっていただけると思うが、時間のない方は、自分に必要だと思われる箇所に目を通すだけでも、ISOに関する誤解、思い込みがなくなり、読後はISOにたいしてより自由な発想ができるだろう。

 これからISO取得を考えている経営者(受査側)、審査登録機関(審査側)やコンサルタントなどISO業界関係者はもちろん、ISOに疑問を抱いている方、企業や自治体の環境問題への取り組みに関心のある方にも読んでいただきたい。いま、本書を参考にISOのあり方を検討すべきときが来ているのだ。
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