樹木の恵みと人間の歴史 石器時代の木道からトトロの森まで
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ウィリアム・ブライアント・ローガン[著] 屋代通子[訳]
3,200円+税 四六判 384頁 2022年4月刊行 ISBN978-4-8067-1633-4

古来、人間は、木を伐ることで樹木の無限の恵みを引き出し、利用してきた。

英国の沼沢地の萌芽更新による枝を使った石器時代の木道、
スペインの12世紀の手入れされたナラの林、
16世紀のタラ漁船のための木材づくり、
野焼きによって森を育んだ北アメリカの先住民、日本の里山萌芽林。

米国を代表する育樹家が、世界各地を旅し、
1万年にわたって人の暮らしと文化を支えてきた樹木と人間の伝承を掘り起こし、
現代によみがえらせる。

【各氏絶賛! ジョン・バロウズ賞受賞!】
ウィリアム・ブライアント・ローガンが思い描く世界――人と木とが協力して両者が潤う世界は、かつて存在していたし、いずれ取り戻せるかもしれない。そんな世界を思うと、心の底から喜びを感じ、希望があふれてくる
――ペーター・ヴォールレーベン(『樹木たちの知られざる生活』著者)

科学と文化に肉薄した本書に導かれると、わたしたちの心は豊かに膨らみ、もう一度、生きた世界と思いやりの交歓をしたくなる。ローガンはわたしたちにも、「頭と心と手と」そして木が一緒に働く暮らしを送る力があることを、思い出させてくれるのだ
――ロビン・ウォール・キマラー(『植物と叡智の守り人』『コケの自然誌』著者)

ローガンの言葉は美しく、神聖で、それでいて実際的な知識に満ちている。世界各所で森林が危機に瀕している今、葉の生えたイトコともっと深く、親しく交わろうという彼の呼びかけはじつに時宜を得、しかも重要だ。ローガンは感情的に保護を叫ぶか人間中心に木を一方的に利用するかの二者択一を離れ、注意深くかつ適切に管理すれば、人間にも木々にもコミュニティにも活路が開けることを示している
――D.G.ハスケル(『木々は歌う』『ミクロの森』著者)

変化の激しい現代社会にともされた希望の光
――B. カイザー(ネイチャー誌)

著者は詩人だ。彼の語るものがなべて豊かで驚きに満ちていることは折り紙つきだ
――D. ブラウニング(ニューヨークタイムズ書評)

人類の負っている負債と、知恵が失われることによる未来への恐れを心にとどめつつ、ローガンは植物と人、双方の系譜を、敬意と愛情をこめて語っている。そこに結実したのが、樹木が文化に果たしてきた大きな役割を美しい言葉で讃えた本書だ。木々はこれまでずっと人を癒し、潤し、滋養と安全な住まいを与えてくれた
――ブックリスト誌

著者紹介

訳者紹介

目次

本文より ニューヨークを救う木 ヤナギの再生

訳者あとがき

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