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明治期における
ドイツ医学の受容と普及

東京大学医学部外史

吉良枝郎[著]

2400円+税 四六判上製 216頁 2010年3月発行 ISBN978-4-8067-1398-2



明治4年から導入が始められたドイツ医学。
どのように日本の医学教育の中にとりいれられていったのか。
御雇外国人たちの厳しい教育を受けて卒業した医学士たちは、どのようにドイツ医学を普及させていったのか。

大学東校から東京医学校へ――
現東京大学医学部へと繋がる医学史をひも解き、日本の近代医学黎明期を支えた医学士たちの知られざる奮闘を伝える。

【目次】


1序文

2ミュルレル、ホフマンの着任
   ミュルレルのみた東校
   ドイツ人医学教師着任時の東校の学制

3明治四、五年の医学校の変革
   ドイツ式医学教育カリキュラムの導入
   旧藤堂邸内東京医学校の改築

4動き出したドイツ人医学教師
   後続ドイツ人医学教師
   動き出した医学教育課程
   ドイツ人教師申報でみた当時の医学教育

5当時の予科、本科医学生

6医学校教育の拡大
   医学通学生制度の導入とその影響
   各府県における医学校の設立

7卒業生及び医学士の各府県立医学校への赴任
   医学士の受け入れ
   府県立医学校の甲乙二種への選別

8府県立医学校の廃止と医学校の改編
   高等中学校医学部、高等学校医学部そして医学専門学校に
   高等中学校医学部の教員

9県立医学校廃止後も各県に彼らは赴任した
   医学校廃止の各県への影響
   医学士の赴任
   北海道
    第二区の各県
    第四区の各県
    第一区の各県
    第三区の各県
    第五区

10医学士の赴任先は国内だけではなかった
   日露戦争と医学士

11医学校廃止後の県での医学士の活動成果

12近代医学の国内への普及に貢献した医師達

13おわりに

参考文献
人名索引