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隕石コレクター
鉱物学、岩石学、天文学が解き明かす「宇宙からの石」

リチャード・ノートン[著]
江口あとか[訳]

3500円+税 四六判 392頁(カラー口絵8ページ) 2007年6月発行
ISBN978-4-8067-1345-6


隕石がまるごとわかる本!
鉱物や化石と並んで、人気の高まる隕石の魅力を解説。
欧米の「隕石ブーム」の火付け役、
名著「Rocks From Space」待望の邦訳!

【本書の特徴】
1.写真や図を用い、科学用語や概念が詳しく解説されている。
2.隕石の落下現象、クレーター、分類、起源から、隕石学の歴史、隕石を追い求める魅力的な人々の姿まで、幅広く網羅している。
3.プラネタリウム館長、科学者、隕石コレクターとしての著者のエピソードがちりばめられ、科学書でありながらも、肩肘を張らずに読めるように工夫されている。
4.有名な隕石ハンターを取り上げたはじめての本。

 隕石に対する関心が高い欧米では、新しい本が次々と出版されますが、本書の人気は根強く、アメリカのディーラーやコレクターは「わかりやすく、詳しい」とこの本を一番にあげています。
 楽しく読みすすめるうちに隕石の知識が深まる入門書です。隕石を通じて宇宙をますます身近に感じることでしょう。

著者ホームページ内書籍紹介ページ
http://linnesgarden.com/bok2.html

書評再録 読者の声
【主要目次】


第1部 隕石に魅せられし者たち
 1隕石入門……隕石の見分け方
   隕石の種類
   鑑識眼を養うには?
   隕石の形状
   新鮮な隕石……「溶解表皮」について
   隕石の寿命……風化と病気
   隕石まがいにご注意
 2世界の巨大隕石……その発見と回収
   グリーンランドの巨大隕石
   オレゴンのウィラメッテ隕石(Willamette)
   オールドウーマン隕石(Old Woman)
   消えたポートオーフォード隕石(Port Orford)
   アリゾナの二つの隕石
   世界は「巨大」隕石だらけ
 3世界初の隕石ハンター……ハーヴィー・ハロウ・ナイニンガー
   自営専任隕石学者の誕生
   隕石に関する学問がなかった
   隕石が以前見つかった場所があやしい
   隕石クレーターはどこにある?
   アメリカン隕石博物館とルート66
 4Mr・メテオライトマン!……ロバート・A・ハーグ
   「隕石男」の登場
   新しい隕石のためならば、世界中どこまでも
   オーストラリアの月隕石
   火星の石へ……

第2部 隕石ハンターになるための隕石学
 5隕石探し
   必要な道具
   どこを探す?……探査場所の選び方
   南極という隕石王国
 6コンドライト……ありふれているが魅力的な石質隕石
   鉱物とは?
   石質隕石に含まれる三つの主要鉱物
   副成分鉱物
   石質隕石の構造
   コンドライトの分類方法……岩石学的タイプと化学的タイプ
   コンドライトを分類してみよう
   科学の永遠の謎が隕石からわかる?……炭素をめぐる問題
 7エイコンドライト……惑星の地殻
   惑星の分化……中心核、マントル、地殻はこうして生まれる
   エイコンドライトを分類してみよう
 8鉄隕石……惑星の中心核
   鉄隕石の分類方法……ニッケル−鉄合金の含有量
   鉄隕石を分類してみよう
   鉄隕石の包有物
 9石鉄隕石……惑星のマントル
   石鉄隕石の種類
   人類の試み

第3部 宇宙からの石
 10隕石が語る宇宙の物語
   隕石の「母天体」を探る
   太陽系の誕生
   隕石の故郷……小惑星帯の謎
 11失われた「母天体」を求めて
   コンドライトの母天体
   子どもと親を一致させる
   小惑星の謎に迫る
   小惑星を探せ!
 12衝突地質学……ネメシスという名の「デススター」
   大いなる目覚め……科学分野の融合
   衝突の証拠を探せ!
   地球最後の日
   大絶滅はこれからも起きるのか?
   「衝突地質学」へ

   訳者あとがき
   用語解説
   付録
   事項索引
   隕石索引(和名)
   隕石索引(英名)