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オランダ流御典医 桂川家の世界
江戸芸苑の気運

著者……戸沢行夫 →→著者略歴と主要著訳書
2400円 四六判 320頁 1994年4月発行

西洋への小さな窓として時代をリードした、桂川家の次男として生まれた異色の蘭学者・森島中良=戯作者・森羅萬象を中心に描く、大都市江戸の新気運。
都市の文化論を背景に、明治維新へとつながる江戸時代なかばすぎの社会の実相に迫る。

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【主要目次】
第1章・家業としてのオランダ流医学---桂川家の人びと
  1. 桂川家のながれ--始祖・甫筑邦教と祖父・甫筑国華
  2. 交厚かりし人--父・甫筑国訓
  3. 天性逸群の才--家兄・甫周国瑞
第2章・変化の世界に生きる---戯作者・森羅萬象
  1. 常ならざる人--戯作の師・平賀源内
  2. 戯れる人--戯作者・森羅萬象の素顔
  3. 変化の人--萬象亭・戯作のはじまり
第3章・連を結ぶ人びと---狂歌師・竹杖為軽
  1. 狂詠する人--狂歌界の竹杖為軽
  2. 見立あそぶ人びと--江戸狂歌界と宝合会
第4章・江戸から世界を視る---蘭学者・森島中良
  1. 何ともつかぬもの--江戸随筆・雑話の隆盛
  2. かりそめなるもの--「紅毛雑話」の世界
  3. 志を同じうする人びと--オランダ正月と大黒屋光太夫
  4. 寛談かわす日々--江戸蘭学者と長崎屋
  5. 世界へのひろがり--森島中良の世界認識
第5章・江戸芸苑の世界---都市文化の頒布者
  1. とおり者たち--十八大通・森羅萬象
  2. 近代への胎動--おわりに
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