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世界銀行とNGOs
ナルマダ・ダム・プロジェクト中止におけるアドボカシーNGOの影響力

段家誠[著]


3800円+税 A5版 240頁 2006年4月発行 ISBN4-8067-1327-9

NGOと世銀の攻防を通して、「巨大国際官僚組織」の本質に迫る。

アカウンタビリティーが問われたプロジェクトはこうして止まった。
「ダム・プロジェクト中止」という異例の事態がどのようにして起ったのか?
そこから見えてくる「世界銀行」の実態とは?

正誤表←クリックしてください。

書評再録 読者の声
【主要目次】

序論
世界銀行は誰のものか? iii
世界銀行とは iv
ナルマダ・ダム・プロジェクト v
序論注釈

第1章 ナルマダ・ダム・プロジェクトの開始とアドボカシーNGOs の登場
1.1 ナルマダ・ダム・プロジェクトの開始
1.1.1 ナルマダ・ダム・プロジェクトの開始  1
1.1.2 世銀事前調査団による問題指摘  2
チェルネア・メモ  3
スカダー・レポートによる問題指摘  5
1.1.3 世銀理事会承認と貸付開始  6
1.2 アドボカシーNGOs の登場
1.2.1 ナルマダ・ダム・プロジェクトの問題化  9
1.2.2 世銀とNGOs  11
世銀とNGOs の関係  11
世銀と業務NGOs  12
世銀のNGOs への対応  13
1章注釈

第2章 アドボカシーNGOs による先進国議会の動員
2.1 アドボカシーNGOsと米国議会の接触
2.1.1 アドボカシーNGOs による米国議会への接触  17
アドボカシーNGOs による世銀環境政策改革運動の始まり  17
ポロノロエステ・プロジェクト  21
ポロノロエステ・プロジェクトに関する聴聞会  22
2.1.2 世銀・MDBsに対する米国議会の関与
世銀・MDBsに対する米国議会議員の関心と関与方法  29
環境政策の改善  32
先住民に対する影響について  32
NGOs の参加奨励  32
2.2 ナルマダ・ダム問題への米国議会の影響
2.2.1 ナルマダ・ダム・プロジェクトに関する聴聞会  35
アドボカシーNGOs の戦略  35
ナルマダ聴聞会  38
2.2.2 世銀に関するCRS報告書  41
世銀の環境アセスメントに関する米国議会の関与  41
世銀の情報公開に関する米国議会の関与  42
2.3 日本のODA追加融資の停止
2.3.1 国会におけるナルマダ・ダム・プロジェクトに関する質疑応答  44
ナルマダ・ダム・プロジェクトに対する日本のODA  44
「ナルマダ・キャンペーン」:日本と海外NGOs のネットワーク  46
ODA協調融資に関する国会質疑応答  48
ナルマダ・シンポジウム  49
ODA追加融資の停止  50
2.3.2 NGOs の反応  53
2.3.3 ナルマダ・ダム・プロジェクトへのODA追加融資凍結の意義  55
2.3.4 世銀へのインパクト  56
2.4 2章のまとめ
2章注釈

第3章 モース独立調査団の派遣
3.1 モース独立調査団派遣までの過程
3.1.1 独立調査団派遣の決定  67
世銀理事  68
総裁の決断  70
3.1.2 調査団メンバーの構成と調査事項  71
メンバー構成と調査事項に対するアドボカシーNGOsの介入  71
調査団団長と団員の決定  74
3.2 モース独立調査団の調査
3.2.1 調査事項  76
先住民問題についての見解  78
移住問題に対する見解  79
環境アセスメントに関する見解  83
モース独立調査団とアドボカシーNGOsの関係  84
3.3 モース独立調査団の報告書と勧告
3.3.1 モース報告書と勧告  85
3.3.2 モース独立調査団の勧告と報告書公表までの過程  87
3.4 『モース報告書』への反応
3.4.1 世銀事務局の反応  88
プレストン総裁の声明  88
世銀事務局幹部の反応  89
コックス再調査団の派遣  91
『コックス報告書』  93
シハタ最高法律顧問による法的意見  95
3.4.2 インド政府と関係者の反応  96
インド中央政府の反応  96
関連州の反応  98
その他の反応  100
3.4.3 NGOsの反応  101
3.4.4 米国議会議員の反応  103
3.5 3章のまとめ
3章注釈

第4章 世銀「ナルマダ理事会」とナルマダの中止
4.1 世銀「ナルマダ理事会」開催までの世銀事務局の反応
4.1.1 『ナルマダ・ネクスト・ステップス報告書』の作成  111
4.1.2 世銀法務部の見解  113
4.1.3 「ナルマダ理事会」開催までの世銀事務局の動き  115
『ナルマダ・ネクスト・ステップス』報告書の理事への配布  115
インド政府代表理事のロビー活動  116
世銀法務部意見の回覧  117
『ワッペンハンス報告書』  117
4.1.4 「ナルマダ理事会」開催までの世銀外部の動き  118
NGOsの動き  118
米国マスメディアの反応  119
世銀事務局に対するモースらの反応  120
4.2 「ナルマダ理事会」における討議
4.2.1 「ナルマダ理事会」  122
4.2.2 「ナルマダ理事会」の討議内容  123
各国理事の意見  123
4.2.3 理事会表決に関する分析  132
理事会表決に関する分析  132
モース独立調査団の理事会への影響  136
4.2.4 理事会後の各関係者の動き  137
インド政府の反応  137
英国政府によるインド政府への技術援助  137
NGOs の反応  138
4.3 ナルマダに対する世銀貸付の中止
4.3.1 インド政府の世銀融資辞退  138
4.3.2 世銀の反応  139
4.3.3 NGOs の反応  140
現地住民組織の反応  140
国際NGOs の反応  140
4.3.4 米国議会の反応  141
ナルマダ世銀貸付中止直後の米国議会での聴聞会  141
ナルマダ・ダム・プロジェクト中止以後の米国議会の関心  142
4.3.5 ナルマダの失敗要因  143
4章注釈

第5章 世銀意思決定過程におけるアドボカシーNGOsの影響力
5.1 先行研究との関係
5.1.1 ナルマダ・ダム・プロジェクトに関する研究  151
5.1.2 世界とNGOs に関する研究  152
5.1.3 世銀の意思決定過程に関する研究  155
5.2 ナルマダ中止と世銀の意思決定過程
5.2.1 既存世銀意思決定モデルの適用と限界  158
内部要因――世銀アクター・モデル  158
外部要因  166
5.3 アドボカシーNGOs 外部影響仮説
5.3.1 ポロノロエステとナルマダの比較  169
プロジェクト中止に関する共通点  169
プロジェクト中止に関する相違点  172
5.3.2 アドボカシーNGOs 外部影響仮説  173
5章注釈

結論 アドボカシーNGOsの影響力
1 アドボカシーNGOs外部影響仮説によるナルマダ中止過程の説明  180
2 課題と展望  183
結論注釈

あとがき 188
謝辞 191

参考文献 193
付録 205
索引 210

【正誤表】

以下の誤りがありました。慎んでお詫び申し上げます。

第1刷
・xiv頁 目次「5.1.2 世界とNGOsに関する研究」⇒「世銀とNGOsに関する研究」
・2頁図1 出所「The World Bank and the environmental challenge」は書名なのでイタリックになります。
・131頁 「世銀のスターン専務理事は次のようにコメントした」⇒「世銀のアーネスト・スターン(Ernest Stern)専務理事は次のようにコメントした」
・152頁見出し 「5.1.2 世界とNGOsに関する研究」⇒「世銀とNGOsに関する研究」
・164頁の出所 「The World Bank Group Directory」は資料名なのでイタリックになります。