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ごみを燃やす社会
ごみ焼却はなぜ危険か

山本節子[著]

2400円+税 四六判 264頁 2004年7月発行 ISBN4-8067-1293-0


全世界の焼却炉の2 / 3が、なぜ、日本に集中しているのか。
水銀、粒子状物質SPM、重金属・・・・
毎年2兆円の血税を使い、ごみ焼却炉からまき散らされる 有害物質(巻末に全物質リスト公開!)。

焼却炉汚染と決別した各自治体の、
安くてクリーンな「燃やさない」ごみ政策は、
これからどうなるのか。

日本:ごみは「あふれては」困る→燃やして減量→焼却炉は必要施設
世界:ごみは「危険だから」困る→ごみを減らすしくみを作る→焼却炉をなくす

書評再録 読者の声
【主要目次】

第1章  「焼却処理」の神話

第2章  見えない危険
  1 アメリカEPAの「焼却炉規制」
  2 「知らせる」アメリカ、「知らせない」日本
  3 焼却炉から出る毒物、アメリカEPAのリスト
  4 「飛灰の混合処理」に見る日米の事情
  5 焼却炉と健康被害

第3章  ダイオキシン――環境と社会の破壊者
  1 エージェント・オレンジ(もうひとつのベトナム戦争)
  2 ユショウ(先進国最悪のPCB、ダイオキシン汚染事故)
  3 セベソ――ダイオキシンで消えた町
  4 セベソ指令(ダイオキシン事故から学ぶ)

第4章  有害重金属――ごみ焼却炉の知られざる汚染
  1 焼却炉から重金属、なぜ?
  2 重金属汚染と健康被害
  3 資源を使い捨てる

第5章  水銀――輝く殺し屋
  1 世界に広がる水銀の脅威
  2 水銀汚染、日本の事情
  3 汚染土壌の焼却処理

第6章  粒子状物質(SPM)――大気中の毒物の「運び屋」
  1 SPMとは何か
  2 SPMと健康被害
  3 SPMの環境影響と世界の取り組み
  4 日本のPM対策

第7章  オルタナティブ、「燃さないごみ処理」
  1 「燃さないごみ処理」――何が必要か?
  2 燃さないごみ処理に取り組む地域、人々
  3 市民の「燃さないごみ処理」代替案――日本

あとがき
巻末付録