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「屋上緑化」完全ガイド決定版!

著者……船瀬俊介

2200円 A5判 240頁 2003年8月発行
ISBN4-8067-1271-X

ヒートアイランドで、熱帯化する都市……
都市緑化しか、日本の未来は救えない

●全国の「緑化」推進企業、緑化アイテム、一挙掲載!
●世界初! 緑化ビジネスの徹底マニュアル
●「屋上緑化」から「壁面緑化」「空間緑化」まで…
●環境共生のエコロジー建築、緑の未来都市へ
●この1冊なくして「建築緑化」は語れない
●全国の地方自治体、「緑化」推進窓口、一挙掲載!

書評再録 読者の声
【目次】

カラー口絵「首都圏、"熱帯"地獄へ――!」ヒートアイランド年々悪化
まえがき

プロローグ
緑化"一〇大メリット"から、すべては始まる
さらに――防音、防災、外断熱から"緑の公共事業"へ
ITバブル崩壊――欠陥PC、ケータイ被害……経済も奈落の底へ
大不況突破(ブレイク・スルー)の道――ITからGT(緑の技術)への大転換を

第1章 すくえ、いかそう。日本の森を
活かせ! 杉、ヒノキ――山には"お宝"が眠る
杉チップ――土より軽く、しっとり。屋上緑化に活路
バックアップ――ようやく自治体も、腰を上げはじめた
どうすればいい?――遠慮せずにドンドンもらおう
"足切り"はやめて――ふつうの人が緑化の主役だ
どんな制度が?――まだバラバラ、わかりづらい

第2章 温暖化の衝撃――年々、地球は熱くなる
「暑い」「たまらん……」では、もうすまない
洪水、寒波、山火事――異常気象が荒れ狂う
「食べものを!」――温暖化で二一世紀は"飢餓の世紀"に
モミ米備蓄を――増産と自給こそが真の安全保障だ
菜園都市(ビオシティ)構想――都市が農村機能をもつ近未来
ああ……人口集中、東京の緑が消えていく
ヒートアイランド――いまや都市の夏は灼熱地獄だ
壁面も緑化しろ!――ヒートアイランド抜本対策へ

第3章 地球も都市も…砂漠化がみるみる進む
北米大陸が、第二の"サハラ"と化す……とは!
肉食グルメが、人類も地球も自滅させる
地球は、やがて"第二の火星"に……?
「菜食主義」と「都市緑化」が未来を救う
「緑の仕事(GB)」と「緑の技術(GT)」をめざそう
第4章 さて屋上緑化、基本の「き」から
まず、最初にこれだけは――屋上緑化の注意ポイント
屋上緑化の五タイプ――1庭園型、2システム型、3薄層型、4容器型、5パーゴラ
木も植えられるの?――だいじょうぶ、屋上を森に変えたビルも
むろん壁面緑化も!――屋上と壁でほんとうの"緑のビル"完成
あれこれ七タイプ――壁面の緑化も、いろんな工夫がある
さて、どんな緑を?――植物の気持ちになってえらぼう

第5章 都市緑化は、進化をつづける
木炭を活用――炭で保水して枯れにくい
火山灰――三宅島の災いを、福に転じて緑よ育て
セルスロープ・グリーン――ビル傾斜面も庭園に生まれ変わる
レインクル――天からの恵み、無料の雨を緑化に生かす
ビオトープ――ちいさな生命の楽園をつくろう
セダム・ガーデン――失敗をのりこえグリーンスターの実績
馴化処理――過酷に耐えるよう"強化トレーニング"
五年間保証――これからの屋上緑化の常識となる
クールダウン――みごと実証、セダム・ガーデンの断熱性能
WBGT値(体感温度)とは?――1温度、2湿度、3輻射、4風速から生まれた
「天地の苑」――屋上緑化コンペでグランプリ

第6章 失敗? 成功!……屋上緑化の、かんどころ
プロに聞く――聞くは一時の恥、聞かぬは「アチャー」やりそこない
土はどうする?――"軽量"の"人工土壌"が大原則
さて人工土壌は、どれがいい?――土えらびの目利きになろう
カタログの見方――押さえどころ、pH中性、保水・排水性
わけのわからぬ――"仮比重""……圧縮率"とは、いったい何だ?
屋上菜園にしたい?――野菜づくりにおすすめ"ルーフソイル"
保水パネル――降った雨は溜め、余り水は捨てる
水を節約"ウォッチマンV"――タイマー式からセンサー式に
防水と耐根――最もたいせつな下ごしらえ
水が漏った!――きわめてマレだが事故は起こりうる
「最後は"愛"です!」――プロのアドバイス
水やりは、たいせつ――"気化熱"で建物、大気をクールダウン
ダムがもっと要る?――センサー、中水、雨水を活用しよう
「降雨センサー」――雨を感知! 給水ストップのすぐれもの
「中水」汲上げシステムを――風呂や洗面の水を屋上へ給水

第7章 「土」、「設備」は?「何」を植えるか……?
"ルーフソイルLG"――木造ベランダも花園に一変する
"エコウッド"――「植物性塗装」で防腐・防カビ・防蟻
工場屋根も緑化しよう!――月四万四〇〇〇円(百u)の省エネ
"モスグリーン・シート"――さあ! 苔で和の風情に決めてみよう
『宇宙船地球号』――「ヒートアイランドを苔が救う」
苔緑化――アッとおどろく屋上緑化の新素材
苔ボード――伝統の土壁技法を生かし、緑で覆う
"EGマット"――スギ間伐材の芝マットのすすめ
"桐生グリーンマット"――ゆっくり段階的に生分解する
ベイクウッド――木炭の三分の一熱量で製品化に成功
保水パネル――"ファーム・フェイス"は降った雨をのがさない
"ボストン・ファーム"――グラビア光沢紙から土が生まれる
"ドクター・ペーハー"――土の強アルカリを治すので、命名
残土屋――畑の土を売り、あとに産廃を埋める……!
"ウォール・ガーデン"――緑化ブロックで"緑の壁"できあがり
ペットボトル壁面緑化――ソーラーで電気代も水道代もいらない
"ビオルーフ"――防水トップメーカーが提案する緑の体験
"ウォーター・バンク"――水やりなしの緑化に挑戦する
天然芝マット――底水センサーの自動灌水でいつも青々
世界でいちばん「高い土」――"ルーフソイル"は夢の土
"グラベル"緑化工法――もう水やりは、いらないゾ
フロート式緑化法――浮き島で貯水層を立体レイアウト
"地下の森"――森から学んだ雨水リサイクルの神秘

第8章 全国緑のパイオニアたち
たった一人の挑戦――渋谷区庁舎の屋上緑化につづけ!
突然の異動――緑化パイオニアが飛ばされた!
"そば"ビル――「屋上栽培でぃ。神田のそば食いねェ」
"草屋根"の家――二一世紀住宅の姿が見えてきた
"グリーン・フェロー"――名古屋に誇り立つ緑化エコビル
「軍艦島」――三〇年も昔、ビル屋上で田植え稲刈り
高層ビルに水田……!――都市は瑞穂の棚田となりうるか
「グリーンマスダンバー」――屋上緑化で地震の揺れを吸収する
"緑化のバイブル"――『新・緑の仕事』(東邦レオ)はプロ必携
校庭緑化――ボクらの校庭が緑の芝生になったぞ!

第9章 めざめよ! 建築家たち
おごるな――日本の建築家たちに訴える
マンションは買うな!――九割以上が恐怖の"欠陥溶接"
光と風の研究所――ゼロ・エネルギー建築をめざして
ソーラー・ウォール――外壁に付けるだけで驚きの省エネ効果
CPCソーラーコレクター――集熱効果が三〜五倍と凄い
地熱住宅――半年おくれの地中熱を冷暖房に活かす
風力発電ビル――高層の泣き所の"風"をとらえる
燃料電池の時代へ――「家庭用」は、もう目のまえ
バイオ燃料電池――生ごみが電気に! もう電力会社も高圧線もいらない
"空冷都市"構想――灼熱化を防ぐには、冷やす
"木骨ビル"――二一世紀へ。(株)シェルターの挑戦
集成材に迫る――「乾燥」こそ、高安全、高精度の決め手
E・アンバースの世界――緑と都市が融合した未来が見えてくる

■巻末資料T  屋上緑化に関する行政窓口
自治体も緑化を積極バックアップ――行政サービスをどんどん活かそう

■巻末資料U
さらに、こんなにある緑化技術…!
自由自在に――壁面緑化を楽しもう!
都市に田園の緑を!――屋上にはビオトープ
樹木もタイヤもワイン瓶も――リサイクルで緑化に生かす
緑化技術の相談窓口

あとがき
参考文献